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愛用仏和辞典、その名はロワイヤル

Bonjour! 東京フランスかぶれこと新行内です。陸サーファー的にフランスを語っております。

さて、今日は少し真面目な話になるのだが、私がフランス語を習い始めてから20年以上にわたってずっと使用している辞書について書きたいと思う。

大学に入学後、フランス語を本格的に学ぶことになった当初、仏和辞典、和仏辞典、仏仏辞典などを買いそろえたわけだが、クラス担任の教授によっておすすめしてくださる辞書が違っていた。我がクラスの担任から勧められて何も考えず購入したのが「ロワイヤル仏和中辞典」(旺文社)だった。

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画像はこちらからお借りしました。

この辞書、フランス語初心者にはかなり手強い辞書で、文法についての親切な注釈などはなく、初めは使うのに苦戦した。しかし学習を進めていき、フランス語への理解が深まるにつれて、この辞書にしてよかったと心から思い、以来ずっと学習のよりどころとなってくれている。

まずイディオムの掲載量がとても多いこと、また、頻出単語についてはその用例が多く掲載されていてとてもわかりやすい。分厚くて重たいが、これが1冊あれば専門的な技術翻訳などをするのでない限り、たいていの書籍や新聞記事などの読解に対応できると思う。そして巻末には、付録と称して文法要覧、フランス史の略年表、動詞活用表などがたっぷりと掲載されており、とても便利だ。

私のものは長年の使用に耐えられず、表紙が取れてボロボロになってしまったが、長年連れ添った古女房のように愛着があり、新しい辞典を使う気になれない。他にも仏和は持っているが、いつもこればかり引いてしまう。辞書にも個性があるというか相性があるというか。

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表紙を修理できれば良いのだけれど…。もうそろそろ分解してしまいそうで怖い。

電子辞書も検討したことがあるけれど、やはり昭和生まれの私には紙の辞書を引き、重要単語や用法に蛍光ペンで線を引くスタイルが合っている。インターネットの辞書もとても便利で最近はよく使用するけれど、最終最後やはり頼るのはこのロワイヤルである。

辞書は語学学習の最良のパートナーだ。選ぶときには時間をたっぷりとって、ぜひ実際のものを何冊か比較して購入することをおすすめする。複数の辞書で同じ単語を引いてみて記載事項を比べてみるのがいいかもしれない。安いものでもないので検討は大切だ。(例えばこのロワイヤル中辞典は6600円也)


皆さんのおすすめの辞書も教えてほしい。

それでは A bientôt!

(この記事は以前ブログに掲載したものを修正加筆したものです)

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