Badoit（バドワ）事件

Bonjour! 東京フランスかぶれこと新行内です。陸サーファー的にフランスを語っております。

さて突然だが、皆さんの人生で一番恥ずかしかった経験は何だろう？

今回は私の恥ずかしい出来事の夢をシェアしたい（何故？）。この夢は私が疲れているときなどに繰り返し見る悪夢２トップのひとつである。
（もう1つは中学の修学旅行の集合に寝坊して大幅遅刻する夢（実話）です。☚過去記事、よかったら読んでくださいね。）

パリに初めて短期留学した時、私の楽しみのひとつはスーパーマーケットに行くことだった。今まで紀伊〇屋とか明〇屋とかでしか見たことがなかった輸入食材がずらりと安価で並ぶパリのスーパーはまさに夢の世界。ソ〇ープラザでは500円もするビスケットが半額以下で売られているというデフレ感。私は放課後や、空き時間によくスーパに行った。

その日はとても暑い日だった。何か冷たい飲み物を買おうと、私はいつものスーパー（モノプリだったと思う）に入る。

飲み物のコーナーには日本と変わらないコーラやジュースの類が並んでいた。そしてその横には、何十種類とあるミネラルウォーターがずらりと並んでいたのだった。

「ミネラルウォーターを買っちゃう私ってかっこいいんじゃないの？」と思い（恥、そして時代）、そのたくさんの種類の中からBadoit（バドワ）という日本では見たことがなかった種類の水を選んだ。

画像はこちらからお借りしました

きれいな緑色のBadoitのペットボトルを手にした私は、鼻歌交じりでいつものお菓子売り場パトロールに向かった。
ビスケットにチョコレート。ふむふむ、今日も異状なく全部おいしそうだわ。次はチーズ売り場と肉売り場。青果売り場にワイン売り場と移動し、すべての売り場に異状がなかったことを確認した私は、意気揚々とレジに向かった。

レジはベルトコンベヤーのようになっていて、自分の買うものを置いたら、次の人との仕切りをするために、長い文鎮のような棒を置く。初めて買い物したときは要領がわからずおどおどしてしまい、不機嫌そうな店員さんに思いっきり迷惑そうにされたが、今回は大丈夫。
私は支払いを済ませたBadoitを手にレジを通り抜けた。ミッションコンプリート！！

もう私もパリジェンヌのように買い物ができるのだ！しかもミネラルウォーターなんて洒落たものを買っている！！有頂天になった私は、レジで緊張したせいで喉がカラカラなことに気づく。

さっそくお水を飲みましょう、キャップを開けてと…

パンッ！！

大きな発砲音して、水がボトルから飛び出した。

周りの人たちはびくっとして、この物騒な音を出した犯人に厳しい目を向ける。

誰よりいちばん驚いた私はと言えば、大量の水が腕や履いていたズボンまでかかりびしょ濡れ状態だ。

たぶん売り場パトロール中に、ペットボトルを振りながら歩いていたのだろう。微発泡のはずのBadoitがあんな暴発をするのだから！！

以上、お付き合いいただきありがとうございました。もうこの悪夢を見ませんように。

それでは A bientôt！

（この記事は、以前のブログ記事に加筆・修正したものです。）