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Tomorrow x Together が好きすぎて仲間とfanzineを作ってしまった話①

 先月初め、私が愛してやまない K-POP グループ、Tomorrow x Together(以下トゥバと表記)の fanzine(ファンが作る同人誌、zine)を出版したというお知らせ記事をアップした。

 今回から数回に渡り、この zine の制作・出版をどのような手順で進めたかについて、備忘録も兼ねて記事にまとめていこうと思う。ちなみに私は全くの zine 素人であり、編集なども完全な自己流で進めた。専門的なスキルや高度な情報は何もシェアできないが、この記事が私のような「何かについてのzineを作りたいと考えているが、経験がなくて着手できない」方の助けになればうれしい。

zine 作りの仲間を見つける!

 zine や fanzine はひとりでも、または同じ趣味を持つ仲間と共同でも作ることができる。

 ひとりで作る場合には、一冊の zine の上に自分の世界観を思い切り展開・完結することができるだろう。一方、複数の人と一緒に作る場合にはそれぞれの記事の個性が誌面に織りなされ、バラエティーに富んだ、読者を飽きさせない zine が作れると思う。

 今回私は、複数の寄稿者と作成することを選んだ。個人でやるとなると、締め切りも作りきらねばならないという使命感もないため、自分の性格上完成させることが難しいと思っていたし、なにより zine 作りを通して文章を書く MOA(トゥバのファン)に出会い、親交を深めたいという欲求があったからだ。

 昨年末、相互フォロー数名のみの Twitter アカウントで「 zine を作りたいので、興味がある方いらっしゃいませんか」という旨のつぶやきを思い切ってしてみたところ、おふたりから関心ありとのリプをいただいた。うれしかった。そのうちのおひとりと、今度はスペース(Twitter の音声配信)を開くことになり、その場でも私が zine を作りたく、寄稿者を募集している旨をお話しさせていただいた。そこに参加してくださった方や、スペースのお相手の方が個別にスカウトしてくださったりもあり、結果私を含め7名が寄稿してくださることになったのだった。

 ここで学んだことは、もし誰かと zine を作ってみたいという気持ちがあれば、思い切ってその旨を発信することが大切ということだ。声に出さなければ仲間を見つけることは不可能だし、例え同志を見つけられなかったとしても、自分の意欲を表明しておけば、企画自体を応援してくれる人や、興味を持ってくれる人には出会えるからだ。そういう方たちの存在は、zine を作り上げるモチベーションの維持につながると思う。

 また、発信する媒体も重要だと考える。自分がテーマにしたい分野の人達が多く集まる場所で発信することで、 zine を共同制作する仲間を見つけやすくなると思う。

 言い出しっぺになることを恐れず、口に出してみる。それが第一歩である。

寄稿者との連絡手段を確保する!

 ということで、幸運なことにすばらしい6名の寄稿者さんと巡り会えた私。次にやったことは zine 作りを進めるうえで欠かせない業務連絡用プラットフォームの確保だ。

 今回はみな Twitter でつながっているメンバーだったので、Twitter のグループチャットを利用して締切りのリマインドや些末な連絡を取り、note の下書き共有機能を使って仕様や相談事、詳細な情報をシェアすることにした。

 note での文章作成に慣れているので、この方法は個人的にとても楽だった。また寄稿者のみなさんも noter さんが多かったので、読みやすかったと好評をいただいた。

 このふたつの連絡手段に併せて、Twitterのスペース機能で、寄稿者以外の方も含めた雑談会を不定期に行うことにより、チームの結束を深めることができた。例えオンラインであっても、直に話すというのはとても効果的なコミュニケーション手段である。

 zine を作っていく過程で、連絡をこまめにとるということを心掛けた。小さなことでも、なるべくメンバーの皆さんに相談をし、自分で決めたことについては必ず報告をするように努めた。編集人は、寄稿者の大切な作品をお預かりし、世に出すのだという意識を持たなければならないと思う。

テーマを決める!

 Tomorrow x Together についての fanzine 。この素晴らしきアイドルグループについて、軽く触れるだけでも何百ページが必要になるだろう?そう、彼らの世界はあまりに大きすぎて、テーマを絞ることをしなければ、百科事典並みの zine 全集を一生かけて作らなくてはならない。

 そこで私たちは話し合いの結果、彼らの2021年のアルバム「The Chaos Chapter : FREEZE」をテーマに、このアルバムの曲やMV、アートワークにインスパイアされた作品を集めたzine を作ることに決定した。寄稿者全員このアルバムがとても好きだったので、このテーマ選定には時間がかからなかった。テーマは絞ったが、各々の作品の形態は完全に自由。小説やエッセイ、イラストや写真など、どのようなものでもOKということになった。


 以上が、私が実際に zine の編集に入る前に踏んだステップだ。

 次回は誌面の編集について書きたいと思う。

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