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リブランディングの決断。PRONIへ。

本日、リブランディング(社名変更)の発表をいたしました。

創業から11年間の歴史を経て、ユニラボの夢とビジョンは、PRONI株式会社に引き継がれます。今、また新たな会社の歴史を刻み、これから始まる未来に期待を膨らませています。

今回の意思決定は、ビジョン「受発注を変革するインフラを創る」を実現する為、数ある経営課題の中でも、未来にブランドを創りに行くという強い想いが込められています。

今回は経営の根幹たるブランド・アイデンティティを創るという意思決定です。経営戦略を骨太にする為に、長期目線で取り組む覚悟が問われます。新たにコーポレート・タグライン「プロに出会う。プロになる。」を策定。ロゴマークをはじめとする新たなアイデンティティと共に、アイミツシリーズの3事業ラインナップはサービス統合をし、1つに集約するというものです。

サービス開始10年目を迎えるBtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」は、本日より「PRONI アイミツ」に名称変更となり、アイミツシリーズの3事業(アイミツ、アイミツSaaS、アイミツCLOUD)は、全て「PRONIアイミツ」に統合となります。

今回のnoteで、新社名「PRONI」に込めた想いを、皆様にも知っていただければ幸いです。尚、本日配信したプレスリリースはこちらです。


リブランディングの決断


経営者であれば、誰しも「唯一無二」な存在になりたいと思っているでしょうし、そしてそれは資本主義経済の中で、簡単なことではないことも知っています。

アイミツを立ち上げて今年で10年、実に様々な困難がありましたが、利用者であるお客様が途切れることなく、現在も過去最高の利用者数を更新しています。アイミツというサービスの存在意義については疑うことはありませんでした。

経営ビジョンを「高ければ高い壁の方が良い」という位置づけで生み出し、その壮大さで、これだけ多くの社員や株主の皆様にジョインして頂き、ビジョンたる器に育ちました。立派な経営指針として、弊社を未来から支えてくれています。

このビジョンをどう実現するか。創業者として悩まない日はないし、サービスを喜んで使って下さるユーザーの皆様に恩返しをしなければいけないプレッシャーと闘う社員も、同様の想いです。

自己資本経営に区切りをつけ、外部から資金調達をしました。それ以降、人・物・金、主要な経営資源を補完してきた5年間ですが、その中でユニラボに欠けている要素の一つが「知名度」でありブランディングでしたが、この課題は長期施策の為、短期的な成長を追ってきたこの数年で、具体施策に落ちることはありませんでした。

「ブランドとは何か」 ただひたすらに、愚直にサービス改善に向き合うという弊社の企業文化とは少し遠い「問い」だったように思います。だからこそ、外に目線を向けていくことが自分の仕事なのではないかと思い始め、これらの課題を「リブランディング」という手法を通じて変えられるとしたら、どうなるだろうか。未だ見ぬ新たな自分たちと出会い、社員を一つに纏められる象徴たるアイデンティティが言語化できたらどうだろうか。

これはユニラボを創った私にしかできない一つのミッションであると考え、創業10年の節目に、このnote(『ユニラボの軌跡 -創業10年に寄せて-』)を発表すると同時に、リブランディングプロジェクトをスタートさせる決断をしました。それから足掛け一年が経過し、本日の発表を迎えました。

PRONIが向き合う社会課題


創業者が果たすべき最大の役割は「why(なぜ、やるのか)」にあると言われます。すべての企業は、創業者の「問い」から始まっており、what(何をやるのか)やHow(どうやるのか)よりも、奥深く、根幹思想であるから大事だというのはなるほど理解ができます。

「我々は何者で、何の為に存在するのだろうか」

ビジョンを達成した先に、どんな世界を実現したいのか。そして、社会の公器として、どのようにそこに向き合い貢献していくべきだろうか。パーパス(Purpose)は、企業理念の体系の中では比較的新しく、定めている企業は多くはありませんが、考えるほどに、やはりそれがとても重要であります。

私自身も、中小企業支援や地方創生への想いからアイミツを立ち上げているため、起業家としての出発の原点であると思うと、あれから10年経った今、改めてパーパスや、Why?を言語化することが、リブランディングのスタートラインになると考えました。

創業から10年が経ち、マクロ/ミクロに大きな変化があった10年でしたが、弊社が対峙する中小企業の景況感は、平成から令和になっても大きく好転することはありませんでした。

日本には400万社の法人があり、その内99%は中小企業です。それぞれの企業に創業のストーリーがあり、その事業に賭ける想いがあることでしょう。ただ、中小企業の約7割が赤字経営だとも言われています。

これまで以上に人手不足が深刻になる中、PRONIが果たすべき役割は大きいと、今回のリブランディングを通じて、社会課題とも向き合う中で決意を新たにする所です。

こちらは、本日発表したもう1つのnote『PRONIが向き合う10の社会課題』で紹介していますので、是非ご覧ください。リブランディングに合わせて、弊社がこれまで向き合ってきた社会課題を改めて整理し、社内外に向けて発信していこうと考えている所です。

リニューアルしたPRONIが向き合う10の社会課題。
弊社の創業理念(why)であり、パーパス(Purpose)に相当するものです。

PRONI VISIONING BOOKで伝えたいこと


ブランドとなるには長い年月が必要なことは、言うまでもありません。

ブランドは社会からの印象によって生まれますが、ブランドを創り上げるのはなかの人の役割です。社員全員がビジョンに夢を馳せ、プライドをもって仕事に取り組めるように、創業者であり、経営者として想いを発信することの重要性を痛感しています。

「PRONI VISIONING BOOK」は3か月かけて私が描きおろし、プロの外部デザイナー・編集も交えて制作されました。創業者である私が、なぜリブランディングを決断したか。また、新しいロゴマーク等クリエイティブに込めた想いを、私自身の言葉で書き綴ったものです。社員の皆が日夜、ビジョン実現に向けて取り組んでくれる中、今の自分にできる120%のアウトプットを出したいと思い、自分が描き綴れる限界にチャレンジした作品のつもりです。

元々は社内向けに紙媒体(書籍)で出版するつもりで制作していましたが、目線を社外に向けていくという一つの方針から、一般公開すると決めたのは、全て書き下ろした後のことです。その結果、紙の書籍ではなく、デジタルブックとなりました。

3章構成で、【PRONI前史(ユニラボ時代)】【ようこそPRONI】【明日から始まるPRONIの未来】と、歴史を知り、今を歩み、そして未来への旅路を、このデジタルブックを読みながら、旅することができるようになっています。本書のコンセプトは「陽が昇るまでの時間旅行」です。

PRONI VISIONING BOOKを通じて、現在及び未来の関係者に対して、PRONIの想いに触れていただき、少しでも共感頂けることを願っています。
(尚、当デジタルブックはスマホ版として制作されています)


新たなブランドシンボルの誕生


私自身、ネット業界で長い時間を過ごしてきて、これまで何度かロゴマークの制作やサイトリニューアルの経験をしていますが、今回ほどクリエイティブの重要性と、それが故の難しさを認識させられたことはありません。経営戦略とのリンクを考えると、それは不退転であり、覚悟のような意思決定が問われます。

ロゴマークにせよ、ブランドムービーにせよ、コーポレートサイトにせよ、そこにある想いをデザインとしてカタチに変えるには、言語化が必要になります。リブランディングと向き合う中で、パートナーとの対話の中で、言語化能力を鍛えられました。

デザインの開発現場では、近未来の課題ではなく、将来の展望を表現する為、すべてに意味を持たせ、息吹を込めていきます。そのアウトプットが短期的な課題解決にフォーカスしすぎないことを意識しました。できるだけ遠くを、できるだけ高い所を見据えて、自分たちの好みの着地しないようにも意識しました。

1)コーポレート・タグライン

PRONIのコーポレート・タグラインを「プロに出会う。プロになる。」とし、日本の全てのビジネスパーソンの発注力向上、ひいては生産性向上に向けて全力を注ぐことを誓います。今回制作したクリエイティブを通じて、PRONIが描く未来像と、ビジョン「受発注を変革するインフラを創る」に向けた決意が込められています。

新たに制作したコーポレート・タグラインと、ミッションステートメント

2)ロゴマーク(モーションロゴ)

PRONIは、日本企業の受発注の不の解決に向かい創業し、2012年より10年間に渡り、アイミツを運営して来ました。これからも日本経済を上向きにするインフラの先駆けであり続けることを目指し、会社名と共にロゴも刷新を行い、今後用いて行きます。弊社が挑戦を忘れずファーストペンギンであり続けるように、そして利用者の皆さまの新しい働き方の夜明けとなり、ペンギンが空を飛ぶように、これまで不可能だったことを可能にする企業であり続けるように、ブランドの根幹を表現しています。モチーフのペンギンが、成長のために勇気を持って一歩を踏み出し、頑張って羽ばたきながら日の出と共に上昇するさまを表現しています。

PRONI モーションロゴ。
日の出に向かって、モチーフとなるペンギンが飛翔していく。
「プロに向かう様子」を表現しています。

3)ブランドムービー(「プロって何だろう?」)

今の時代において、プロってなんだろう。そのような問いに対して、弊社が利用者である発注者の皆さまにお届けすることを目指す、象徴的な物語を、ブランドムービーとして制作致しました。ショートドラマの舞台は、新潟県のとある米菓製造業。主人公である藤本郁人が、ブランドマーケティング部で目の前の課題に多忙を極めるなかで、様々なプロ(受注企業パートナー)の力に助けられながら、家族や同僚とともにプロへとなっていく物語です。

4)ブランディングパートナー「NEWPEACE」

「経営者の横に、優秀なクリエイティブディレクターを置く」というのは日本のリーディングカンパニーの多くの大社長がやっている事として、聞いていたことですが、実践してみてなるほどその意味合いは少しは理解できたつもりです。経営者がフラットに意思決定できない理由は沢山あるのだと。

今回リブランディングのパートナーとして、1年間タッグを組んで進めてきたのがNEWPEACEです。自らをビジョニングカンパニーと称し、同じくらいに社歴で、スタートアップでもある同社代表の高木新平氏の才能に惹かれたことにより、ご一緒させて頂きました。

約1年間のプロジェクトを通して、NEWPEACE、そしてNEWPEACEが率いるクリエイティブチームは、常に良質な「問い」をくれました。私たちが気付かない視点を見い出してくれ、クリエイティブディレクターとして、また、起業家として尊敬しています。ブランドを創るということを、「自分たちが創り出したい世界観に対して、どれだけ狂うことができるか」とした時に、高木さん自身がNEWPEACEやその他の活動を通じて実践していらっしゃることにも感銘を受けた次第です。

NEWPEACEのWebページでも、弊社リブランディングの事例紹介が掲載されています。このリブランディングプロジェクトも、「プロに出会う。プロになる。」の如く、多くのプロフェッショナルクリエイターに参加していただきました。エピソードを交えて紹介されていますので、是非ご覧ください。

リブランディングを一緒に進めてきたメンバーもnoteを出しています。弊社デザイン室長の柿本泰人、弊社CEO室の和田昂大も、各クリエイティブ制作の舞台裏について紹介しています。


第三創業期のはじまり


弊社では、現在の企業フェーズを「第三創業期」として位置づけています。

資金調達に一定の目途が立ち、本日リブランディングの発表も終え、多くの社員が仲間となり、まさにひと・もの・かねの三拍子が揃いつつある現在、これから本格的なグロースフェーズに突入していくでしょう。

先日、PRONIのキックオフイベントとして、120名の正社員全員が「PRONIを創業する」という同じ目線に立つべく、PRONIセレモニーを実施いたしました。PRONIセレモニーの様子はこちらのnoteも是非ご覧ください。


「プロに出会う。プロになる。」

私たちが掲げるブランドアイデンティティが、社会の隅々にまで届き、そして受発注のインフラを呼ばれるサービスを創りにくフェーズが始まります。PRONIの第3創業期は、今日いよいよ始まりを告げました。

PRONIになっても、弊社では全職種にて全力で採用活動を行っています。広大無辺な受発注のフィールドで、PRONIの夢にジョインしてくれる方、今ならPRONIの創業メンバーとして参画し、エキサイティングな仕事が待っています。

今回、採用サイトもフルリニューアルしています。PRONIが誇る自慢の仲間たちが、まっすぐ未来を見つめ、ビジョンに向き合う姿を表現していますので、是非ご覧ください。

また、HR執行役員の森直樹のnoteでは、「これからも変わらないものと進化するもの」と題し、PRONIのHRの現場から人事戦略を紹介しています。採用候補者向け会社説明資料はこちらです。


終わりになりますが、これまでのユニラボ11年の歴史を支援してくださった全ての方々へ御礼を申し上げます。沢山の取引先の皆様を始め、現社員・スタッフに加え、卒業していった仲間の皆様の想いが「襷」となり、今のユニラボがあります。PRONIになっても、この「襷」は引き継がれていくことでしょう。

昨日で見納めとなったユニラボのロゴ。これが出来たその瞬間も、感動そのものでした。このロゴがあったからこそ、皆がユニラボTシャツ/パーカーを着て五反田の街を歩き、地下オフィス(当時)でも、生き生き、伸び伸びとした時空間を過ごせたものと振り返っています。ユニラボらしい創業期をこのロゴマークと過ごせたことを誇り、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとう、ユニラボ。 ようこそ、PRONI。

2023年9月1日
PRONI株式会社
代表取締役CEO 栗山 規夫

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