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美しい写真にのせてお届けする心の詩   №016

№016 面倒くさい奴だな

人間ってこういうもの

結局いつもここに来る
他人は僕を傷つける
僕も他人を傷つける

でもここに居るとまた
他人に会いたくなってくる

面倒くさい奴だな
僕は

解説

今の世の中はあまり深く他人の心情を斟酌する余裕など無い様に見える。だから直ぐに炎上するし自分だって意図せず他人を傷つけているだろう。それどころかわざと傷つける事を狙って言葉を打ち込んで来る人までいる。
そう言う社会に嫌気がさして自分にも嫌気がさして終には今のこんな辺境に移り住んだのだが、ここに居ると何故かまた他人に会いたくなってくる自分がいる。
「共感」という心の社会の最大公約数だけを頼りに生きていると、ますます社会は居心地の悪いものになって行くような気がしてちょっと怖い。
異質なものを排除しようとする、人間が持つ本能的な部分から逃れる事はできるのだろうか。
自分もそれを持っていると考えると、自分も怖い。

カンボジアの中でも僻地に暮らしながらも、ほぼ無収入で小説を中心に、主に料理をテーマとした詩やエッセイなどの創作に没頭しております。 皆様からのサポートは主に端末機器や通信に当てさせて頂きますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。