内田則夫

料理研究家そしてSF小説家 カンボジアに移り住んで13年、料理研究家でSF小説家の内田…

内田則夫

料理研究家そしてSF小説家 カンボジアに移り住んで13年、料理研究家でSF小説家の内田則夫が終の地に選んだのは、大きな湖と広大な湿地帯が広がる辺境だった… 小説やエッセイこの地での生活と、カンボジアでの本格アメリカンBBQと、こだわりのイタリアン料理に挑む姿をお届けします。

最近の記事

美しい写真にのせてお届けする心の詩   №019

№019 ダイス失敗はする 勝ちもすれば負けもする AIが示す確率に 沿って生きるか それとも自分のダイスを 自分で振るか 私は自分で振っただけよ (ルーシーの台詞)小説『アプサラムーン』より 解説  14歳にしてスタンフォード大学で物理学を学ぶ天才少ルーシーが曾祖母テルザの幻影に苦しみ続ける祖母マリーと共に過ごした長い苦悩と不安の日々から脱したきっかけは、人工知能研究者の中萩律(なかはぎただし)との出会いだった。  それまで物理学者を目指していたルーシーはそこで彼

    • 美しい写真にのせてお届けする心の詩   №018

      №018  未来を君たちに託す誰しもいつかは熾火になって やがて消えて行く でもとなりには 新しい世代が控えている 彼らに炎をつなぐのも あなた達の役割 未来を君たちに託す Z世代のあなたへ 解説  AIと人間について描くシーンが多い 拙著SF小説『アプサラムーン』シリーズ 私も書きながらよく考えるんですよね。 α世代へと続くZ世代の君たちへ、 素敵な未来を頼んだよ!

      • 美しい写真にのせてお届けする心の詩   №017

        №017 捨てられないもの生きてると 色々と溜まって来る いつかは 捨てる時が来るんだけど でもなかなか 捨てられないもんだよね 解説 私も随分色々と溜まっちゃったなあ。捨てると楽になれるものもいっぱいあって、何時か捨てる時が来るかもしれないけれど。なかなか捨てられないんだよなあ、これが。 ホントこの灰皿みたいだw

        • 美しい写真にのせてお届けする心の詩   №016

          №016 面倒くさい奴だな結局いつもここに来る 他人は僕を傷つける 僕も他人を傷つける でもここに居るとまた 他人に会いたくなってくる 面倒くさい奴だな 僕は 解説 今の世の中はあまり深く他人の心情を斟酌する余裕など無い様に見える。だから直ぐに炎上するし自分だって意図せず他人を傷つけているだろう。それどころかわざと傷つける事を狙って言葉を打ち込んで来る人までいる。 そう言う社会に嫌気がさして自分にも嫌気がさして終には今のこんな辺境に移り住んだのだが、ここに居ると何故か

        美しい写真にのせてお届けする心の詩   №019

          美しい写真にのせてお届けする心の詩   №012~№015

          №012 ゲッコー雷鳴が聞こえると 傍から離れない 稲妻が走ると コアラの様に脚にしがみ付く 少し部屋を離れると 寂しくて暴れまくる ゲッコーよ 何モノなんだ お前は 解説 以前の詩にも登場した雄のトイプードル。トリミングしない私のせいで今ではモップの様になっているゲッコー。少しアルビノが入っている。 彼のせいでおちおち外出も出来ない、まったく困った奴だ。だが今の私には唯一の家族だ。 №013 いってらっしゃいねえ 今日一番大切な事 わかってる? 元気に帰って来

          美しい写真にのせてお届けする心の詩   №012~№015

          小説『アプサラムーン』神は人類の進化を祝福するのか(2)「忌沼」編 第一章「前兆」一・二

          ◆概要「人類は右脳の進化と言う新たな段階へと進もうとしている…」「人類は道具への機能委譲という特殊な進化形態を選択した…」 ただしが行うISBROの説明会場に現れた2人の少女。 メインヒロイン京子とサブメインのルーシーの劇場版における初登場シーン。 ◆他の媒体へのLINKこの連載はnoteを含む3媒体で同時掲載しています。 横書き小説はこのnoteでどうぞ。 縦書きの電子製本版はここをクリックしてRomancerでお読み頂けます。 朗読ラジオでのご視聴はここをクリックして

          小説『アプサラムーン』神は人類の進化を祝福するのか(2)「忌沼」編 第一章「前兆」一・二

          美しい写真にのせてお届けする心の詩   №007~№011

          №007 君去りし跡君が通った跡は 死屍累々さ どうしてくれるんだい いっそまとめて ソースにでもしてくれ 解説 少しおどけた詩ではあるが詠った当人は大真面目だ。 「トマトの写真から80年代の夏をイメージ出来る詩」と言うのがこの時自らに与えた課題だったからだ。 ここを通り過ぎて行ったのは め組の人か、それとも 高気圧ガールか。その後日本はバブル景気へと入って行った。 体験の年代がずれると理解し難い詩かも知れない。 №008 山羊が行く山羊が行く 人間様の都合など

          美しい写真にのせてお届けする心の詩   №007~№011

          小説『アプサラムーン』神は人類の進化を祝福するのか(1)「忌沼」編 プロローグ

          ◆概要SFサスペンスです。時刻表示と共にバンバン場面が切り替わる展開もお楽しみください。 ************************************ 長編4作と周辺エピソード5作でシリーズ第一部を成す小説『アプサラムーン』から主要エピソードを軸に再編したものの第一作。 連載小説 劇場版『アプサラムーン』「忌沼」編 00プロローグ 数日おきに続きを掲載 ************************************ 合コンに参加した美鈴とあいみ達6人の若

          小説『アプサラムーン』神は人類の進化を祝福するのか(1)「忌沼」編 プロローグ

          美しい写真にのせてお届けする心の詩   №002~№006

          №002 無理しなくていいんだよ人間の心やからだもね 長い年月を経て進化したんだ だから無理してなんでも社会の変化に ついて行く必要はないよ AIが普及した先もね 人間は逆に戻って行くと思う 自分の声で話す、歌う 自分の手で絵を描く 愛する人に料理を作る 人間はそういう事でしか 自己を確認出来ないから        小説『アプサラムーン』より 解説 AIの進化に左脳の機能を代替された後の世界では、人類は右脳の世界へと戻って行くのではないだろうか…私は常日頃そう感じてい

          美しい写真にのせてお届けする心の詩   №002~№006

          美しい写真にのせてお届けする一編の詩  №001『料理は感謝で出来ている』

          ご挨拶 はじめまして。料理研究家でSF作家の内田則夫と申します。 リタイア後にお金も無いのにカンボジアのそれも結構な僻地に移住して、ほぼ無収入のまま料理をしたり詩や小説を書きながら暮らしています。 ここでは詩や小説、料理を中心としたエッセイなどを気楽にあげていこうと思っておりますので皆様よろしくお願いします。 今日の詩『料理は感謝で出来ている』 愛する人のために料理する時 存在に感謝する 自分のために料理する時 ゆとりに感謝する 他人のために料理する時 出会いに感謝す

          美しい写真にのせてお届けする一編の詩  №001『料理は感謝で出来ている』