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とてつもない失敗の世界史 (トム・フィリップス)

(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。
   この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)

 人類の歴史上のいくつかのトピック(事件・転換点)を取り上げて、そこで(結果的には)“誤った判断”を下した背景・要因等を著者なりの切り口で紹介しています。

 選ばれたトピックは、後世への影響という視点から見て必ずしも“重要”なものばかりではありませんが、誰もが興味を抱きやすいネタが選ばれていますね。

 「著者なりの切り口」のひとつは “行動経済学”的な視点(さまざまな認知バイアス)なので、失敗の必然性に関しても “さもありなん” という印象を受けます。

 歴史において「同じような失敗」を懲りもせず繰り返している人類の姿があるのは、 “行動経済学”が明らかにしている人類の行動・思考様式が、過去から現在に至るまでそれほどは変化(進歩)していないことの現れなのかもしれません。



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