京都ぎらい (井上 章一)
(注:本稿は、2019年に初投稿したものの再録です。
この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)
著者の井上章一さんは、京都生まれの京都育ちです。
京都をよく知る著者による書籍ですが、ご自身がまさに “洛外” に生まれ育っただけにその主張はかなり癖があって強烈ですね。確信犯的な文面です。
後半になると、ちょっとその極端な傾向が薄れてかなり読みやすくなりますが、好悪が分かれる著作でしょう。
京都人?の中では、内輪話的にこういう「京都内」の意識差が語られるとのことですが、京都以外の人の間では、「京都そのもの」を取り上げて、京都の特殊性を揶揄したような話題が交わされることもありますね。
本書でしばしば登場する「洛中中心主義」的な考え方ですが、多かれ少なかれどんな土地にも似たような “地域的優越意識” はあるように感じます。
決していいことだとは思いませんが・・・。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?