いつも行く図書館の新刊書の棚で、たまたま目に付いたので手にとってみました。
著者の白洲信哉氏は、父方の祖父母が白洲次郎・正子夫妻、母方の祖父が小林秀雄氏という強烈な家系の中にいます。
まずは、白洲正子氏の「サービス精神」に関する信哉氏の記憶です。
もうひとつ、小林秀雄氏の「知る」ということについての箴言。
さらに、小林秀雄氏が自らの著作について語る「奥行き」の話です。
本書で紹介されていることは、白洲次郎氏に関する本、白洲正子氏や小林秀雄氏の著作を読んでいれば、ほとんどが既に紹介されているものです。
正直なところ、本書を読んでの新たな気づきはありませんでした。
さらに言うならば、祖父母である白洲次郎・正子夫妻、さらには小林秀雄氏の存在そのものや、彼らの残した遺産は、流石にとても大きなものだったということでしょう。
今(注:2009年当時)、時節柄、「世襲」の問題が話題になっていますね・・・