図書館の書架でたまたま目に付いたので読んでみました。
雑誌アエラに連載されている「現代の肖像」からの抜粋とのことです。
いろいろなジャンルの16人。興味深いエピソードや気になるフレーズが数多くありました。
たとえば、YouTubeのスティーブ・チェン氏の仕事術です。
このスティーブ・チェン氏のほかにも、南場智子氏・夏野剛氏・勝間和代氏といったビジネスの世界で成功した方々の話も多く紹介されていますが、そういった類のものよりも、より強烈にインパクトを感じたのは以下の方々のエピソードでした。
2008年の北京五輪、金メダルを取った日本女子ソフトボール。その快挙を最も喜んだであろうはずの一人が元日本代表監督の宇津木妙子さんでしょう。
まずは、宇津木さんの反骨の先駆者としての姿勢です。
その指導姿勢は凄まじいほどに厳しいものでした。しかし、その厳しさの根底には真摯な愛情がありました。
もう一人、ニート・フリーター・ワーキングプアといった問題を研究テーマとしている教育社会学者本田由紀さん。
現場・現実の人と向き合った中から発せられる正直な言葉です。
さらに、
最後のご紹介は、国際紛争の最前線で活動されている伊勢﨑賢治さん。
彼がアフリカのシエラレオネの反政府勢力の武装解除に関わった際の経験です。
真の極限的判断の修羅場を経験した伊勢﨑氏は、「平和構築へのひとつの道」として、広告の手法を平和構築に生かす「ピースアド」という方法を模索しています。
「戦争で儲ける」ようなビジネスは、何としてでも駆逐したいものです。