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美濃路殺人事件 (内田 康夫)

(注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)

 かなり以前に読んだ内田康夫さん“浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。

 ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ” の制覇にトライしてみようと思い始ました。

 この作品は「第15作目(13冊目:この前の作品「鏡の女」は3編の短編集でした)」です。

 今回の主な舞台は “愛知県”“岐阜県”
 愛知県は名古屋があるので年に数回は顔を出しますが、岐阜県への仕事関係の出張はありません。新幹線では何度となく通過していますが、実際訪れたのは、40年以上前、高校時代の友人と飛騨高山に旅行したときぐらいです。

 ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、本作は、シリーズの中では珍しくかなりストーリー展開がスピーディでしたね。
 光彦が事件に関わる過程で、陽一郎の力を借りる場面が多かったのには “今ひとつ感” がありましたし、犯人の動機も短絡的でしたが、「明治村」「美濃和紙」を織り込んだ旅情エンタメ作品としては、久しぶりに結構楽しめました。

 さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら” です。

 次は「長崎殺人事件」ですね。



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