ゴリラの森、言葉の海 (山極 寿一・小川 洋子)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
先に読んだ山極寿一さんの本「ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」」がなかなか面白かったので、続けて手に取ってみた本です。
こちらは、作家の小川洋子さんとの “対談集” です。
さて、読み終わっての印象ですが、勝手に一人合点で思っていた(期待していた)内容とはかなり違っていましたね。
もう少し山極さんから「ゴリラの興味深い生態」の話が聞けるかと思ったのですが・・・。そういった点からいえば、かなり欲求不満が残りました。
また、別の本でリベンジしなくてはなりません。
とはいえ、なるほどと感じるようなお二人のやり取りもありました。
屋久島の原生林の中でのお二人の会話です。
「野生のゴリラを知ることは、ヒトが何者か自らを知ること」、ゴリラの研究と小説との共通点を山極さんは感じ取ったのでしょう。
本書は、“人間”と対比された“類人猿”の社会的生態のトピックが散りばめられた「対話という形のエッセイ」です。
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