25歳の補習授業 ― 学校で教わらなかったこれからいちばん大切なこと (福岡 伸一 他)
20歳代の若者をターゲットに、幅広いジャンルの論客?が応援メッセージを送ります。
登場するのは、分子生物学者 福岡伸一氏、コピーライター 糸井重里氏、ジャーナリスト池上彰氏、政治学者 姜尚中氏、解剖学者 養老孟司氏、タレント 太田光氏、経営者 渡邉美樹氏の7名で、それぞれの皆さんの、若者に自らの思いを何とか伝えようという真摯な気持ちが感じられる内容です。
それぞれの方は、自身の専門分野の話題から、若者へのアドバイスを紡ぎだしていきます。
たとえば、「自分探し」についての福岡伸一氏のお話。
また、「人間関係」についての糸井重里氏のコメント。
こういった感じでそれぞれの方々がいろいろな話をされているのですが、その中から特に私の印象に残ったものをひとつご紹介しておきます。
太田光さんからのメッセージです。
いつの時代でも、現状についての「若者」としての不満や悩みはあり、将来についての不安や夢もあるはずです。そしてまた「未知の可能性」も。
ただ、これは年齢に関係のないことでもあります。これはとても大切なメッセージです。
他方、ちょっとした不満も感じました。
本書のタイトルには「25歳・・・」とありますが、中学生でも高校生でも気軽に読める内容です。むしろ、25歳=社会人には、もっとしっかりした「コンテンツ(思想・思考)」で伝えるべきものだと思います。
この本のメッセージに込められた想いは全く否定するものではありませんが、いい年のオジサンとしては、「25歳の大人が、こんなかたちで元気づけられるなよ」と言いたくなりますね。
しかし、やはり今は、こういう時世なのでしょうか・・・。
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