見出し画像

ハーバード白熱日本史教室 (北川 智子)

(注:本稿は、2019年に初投稿したものの再録です。
   この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)

 先に読んだ「ハーバード日本史教室」が期待外れだったので、リベンジのつもりで(そこそこ評判の良かった)本書を読んでみました。

 しかしながら、結果は見事な“返り討ち”、これも全くの「期待外れ」でした。(いかにも“撒き餌”というようなタイトルだったので、なんとなくヤバい感じはあったのですが・・・)

 自身のハーバード大学における生活を題材にした “エッセイ” ですね。
 新たな日本史の視点を提示していると著者は自ら語っていますが、そこまでの “研究内容の詳説“ は記されていませんし、故にその成果の ”オリジナリティ” の有無は判断しようがありませんでした。
 視点の転換といえば、たとえば、網野善彦氏の中世史観とかをイメージするのですが、本書を読んだだけでは、網野氏の論考を読んだときのインパクトには遠く及ばないと言わざるを得ないですね。

 著者のハーバード大学での教育者としてのチャレンジは素晴らしいものだと思います。ただ、著作の内容が私の期待したものとは大きなズレがあったということです。
 その点では、内容の確認なくタイトルに釣られて手に取った私の責任によるところが大きいわけですね・・・。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?