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折れそうなこころ

母が旅立ってどれだけ落ち込んだか

分かるでしょ…

本当はガサツでいい加減な人間なんだよ、わたしって…

この一年
いったい何を思って生きて来たのか
自分でも分からない

心はここにあらず
友だちも去ってゆく
こんなに不幸

世の中の不幸を一身に背負っているような感覚を覚える

息子たちは結婚して巣だってゆく

こんな時に
もうちょっと待ってくれ

ひとりぼっちはかなしくて、さみしくて
お母さんと泣いてばかり

やさしい友はいるけれどやっぱり家族じゃない

寄り添ってくれるけど
どこかで孤独を感じてる

心のなかは闇ばかり

神様のところに行って安らぐけれど
母は神様の御霊屋にいると言われるけれど
私には見えない 

見えていた母が見えなくなり
触れられていた母に触れない

母の手の温もりを思い出す

やっぱり涙が溢れてくる

母は永遠で偉大だ
大好きだったお母さん
もういないんだね

魂で生き続けると言われても
ほらそこにと言われても
凡人の私には分からない

ガサツな自分を笑っても
後にはやっぱりむなしさが残る
むなしいけれどこんな自分も自分と思う

おちゃらけている私を見て
「あんた、やってくれるじゃない」と母は笑っているだろうか

それとも「また馬鹿やっているんじゃない」と怒っているだろか

母のいない折れそうなこころを抱えて生きている、生きてゆく

今日は十日に一度、神様に会いにゆく日
ちゃんと目覚める

うじうじしないで
また電車に飛び乗る
そんな自分が目に見える

折れそうで折れない心を抱えながら

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