ちゃんと生きてゆけるかな

のびのびの髪をカットする
また半年近く経っていた

そろそろ収拾がつなかくなる

やっとの思いで美容院の予約をする

目の前ことをやり遂げる

あぁ、さっぱりした

毎日がそんな繰り返し
なんのために生きているの

答えは出ている
見えない魂の成長のため
見えないものに囚われて

生き続ける

何時からだろう
ずっとずっと昔から

私の魂は飛行機に乗ってちがう星からやってきたの

幼い頃に夢でみた

その時に燃え盛る炎の中で火傷をする

それから十年後
わたしは薬によって火傷をした
身体中
燃えはしないが
ぼろぼろになる

わたしはその身体を脱け出して
魂だけの存在になり
自分の身体を見つめている

おいで、おいでと誰かに呼ばれ…

本当はその時に還りたかった
でもそれは出来ない

イヤイヤと首を振る

自分でも分からぬが
生まれくる前に約束をしてきたから

そして何かに止められる

わたしは生きることを選択した

あの時の選んだ道で良かったのか

父も母も見送れて

子供たちも手を離れる

さみしいけけれど
それが私の選んだ道

ずっとずっと見守られ生きてきた

毎日をやっとの思いで生きている
明日彼の世に還ってもいいけれど

本当はそんな思いで生きている
生きることには執着しない

「ありがとう」と何万回、何十万回言えば還れるのか

かつて知り合いが「おうち」に還りたいと言っていた
「おうち」って生まれる前の彼の世のこと
彼女もひとり
子供がいても孤独なんだ

ちゃんと生きていれば早々と「おうち」に還れるのかな

いつもそんなことが浮かんでくる

生きないと
生きないと

しっかり生きないと
早く母のいるところへは還れない