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南国の雰囲気が漂う シイラを豪快に捌く

こんな図鑑でしか見たことない魚を捌く日が来るとは思いませんでした... 。とは言えどこかで最近見たことあるな、と思ったら「あつまれどうぶつの森」で釣ってましたね。

興味本位でいつもの加賀市橋立漁港のマルヤ水産さんで、「面白い魚いたら仕入れよろしく!」とお伝えしたら秒速で実現してしまいましたよ。この魚はシイラです。

実は怖い名前の由来

シイラ(Coryphaena hippurus)は、スズキ目シイラ科に分類される魚です。スズキ目広いですね。全世界の暖かい海に分布する大型肉食魚で、ルアー釣りでも人気の魚だそうです。ハワイではマヒマヒ (mahi-mahi) の名称で高級魚として知られています。「シビトクライ」「シビトバタ」とも言われ、浮遊物に集まる習性から水死体にも集まると言われることに由来するそうです。

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荒海のタフマンは呼ばれ方も多彩

縁起の悪い名前の由来ですが、一方で動物の遺骸が海中に浮遊していた場合は、集まらない魚の方がむしろ稀なので強面でかなり損をしていそうな気がします。よく見ると可愛い顔をしていますよ。

英名である "Dolphin fish" はイルカのように泳ぐことからついた名前で、図体もでかく俊敏であることがわかります。スペイン語の圏では釣り上げた時に金色に光ることに由来するドラド(Dorado)で呼ばれ。ハワイではマヒマヒ (mahi-mahi、強い強いの意) と呼ばれる。

僕は南海のビル・ゴールドバークと呼ぶことにしました。

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台所の作画崩壊

正直2匹もらえると思っていなかったので、心の準備が追いついていません。まな板に乗せてみましたが完全に異様な光景になってしまいこの一枚におさめました。黄金に光る魚はキッチンに映えますね。捌くのがもったいないです。

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胃袋の中から登場

胃袋の中がキレイそうだったので開いてみましたところ、中から良い状態のイワシが現れました。大きい割に小さい口ですが割と丸呑み型なんですね。解体自体は頭を落とす以外は全く苦戦しませんでした、素直な魚ですね。

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大柄な見た目に反して繊細な味

赤身魚であるらしいのですがご覧の通り色は薄いです。旬は夏(7-9月頃)。筋肉質で脂質が少ないことから鮮度保持が難しいそうなので食べるのは早くが鉄則です。刺し身やフライだけでなく、バリエーション豊富に食べられます。一方で産地以外では味の評価がなぜか低く石川県では取り扱いの料亭がほぼないことから漁港では安価でいただきことができます。

量が半端ないので今回は「黒崎BASE」のゲストさんに振る舞うことにしました。

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実食: シイラのお刺身〜そこら辺に生えた大葉を乗せて〜

これでまだ半身の更に半分しか消費していません。恐るべしシイラの肉量。柔らかくて皮引きの際に握ったところが潰れそうな不安があるほどです。早速ワサビ醤油でいただいたところ味は脂が乗ったフクラギとスズキを足して似2で割ったような上品な味でした。想像していたよりめちゃくちゃ美味しいので今度からシイラは入るたびに絶対仕入れたい保存食として決定しましたね。なぜ北陸で不人気なのか気になります。

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まとめ

今回は、珍しさだけでなくサイズや物量がすごい回になってしまいましたがいかがだったでしょうか? 珍しい魚の味は表現が難しいのですね。個人的には情報量が追いつかないので時期をおいてシイラの切り身を使った料理はバリエーションつけて紹介したいと思います。

次回もお楽しみに!@norinity1103 でした。


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