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躍動的なトビウオの刺盛り

今回は鮮度抜群のトビウオが1尾30円で売っていたので、トビウオの特徴を存分に生かした刺し盛りを造ろうと思います。

腕は料理はじめたての素人なので、雑なのはご了承ください。

名の通りのトビウオ

トビウオ(Cypselurus agoo)は、ダツ目トビウオ科に属する魚類の総称で英語でFlying fish、名前のとおり水上に飛び出し、胸ビレを広げて滑空することからその名がついて日本では広く食用されています。今回の魚はおそらく「アヤトビウオ」ですかね?

水上に飛び出して、海面すれすれを猛スピードで滑空する。滑空距離は100mに達し、水面滑走時の速度は35km/h、空中滑空時の速度は50-70km/h、高さ3-5mに達する。まさに飛ぶ魚です。

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『コンティキ号漂流記』にも登場した美食

「トビウオが美味しい」というくだりは、トール・ヘイエルダール著『コンティキ号漂流記』にも登場しています。内容としては、この魚は昼夜問わずイカダの上の乗組員にぶつかって来る迷惑なヤツですが、食べると美味しいため怒りを忘れてしまうという話です。

夜間にイカダ上に落下したトビウオを集めて朝食にしたとの記述もあるので、サバイバルにはうってつけの豆知識?ですね。

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捌き方を学ぶ

今回も解説動画を作りました。小さいものならウロコが小さくほとんど手間いらずで調理できます。皮は薄いが思ったより強いので皮引きも楽ですね。透明感のある白身で血合いが大きいのでタタキなどでいただくと美味。調理する前に胸鰭と尻鰭を取るとやりやすいです。

聞いたことがある原料としてのアレコレ

学名は通称の「アゴ」という呼び方からついています。某調味料メーカーが「あごだし」という商品名のめんつゆ、だしパックを商品化していますね。

卵は意外に大きくトビッコという寿司のネタを少なからず聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。日本では代表的な食用魚としてリーズナブルな値段も相まって、前回のマイワシ同様に食卓に並べやすい魚のようですね。なめろうやフライなど、骨身を余すことなく調理できます。

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刺盛りの下ごしらえ

鮮度が高いトビウオは青く光っているものや触って硬いものが良いと言われています。今回のトビウオはやや小ぶりの個体でしたが、皮引きも身をあまりつぶすことなく処理できました。小さくても骨はしっかりしていますので刺し身やなめろうにする際はしっかり取り除きます。

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実食: 躍動的トビウオの刺盛り

猛スピードで海の上を自由自在に飛び交うトビウオの勇姿を表現しました。真ん中に刻んで盛ったのがトビウオの切り身になります。周りに盛っているのは別で捌いたマアジの刺し身です。青魚特有のうま味があり「さっぱり」とした味わいです。今回のように少し刻んでまとめて口に運ぶほうが風味を味わえます。(個人的な感覚)

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まとめ

トビウオは単に刺し身にするとなると単体だと少しインパクトに欠ける感じはしますね。脂の乗ったアジなどと食べるとちょうといい引き立てになるのですが、次回はなめろうだったり味噌で整えてもいいかもしれません。

次回もお楽しみに。@norinity1103 でした。

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