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沿岸地域限定キャラ! シロスジコガネを捕まえた

本日も街灯で元気に飛び交う、大きめの昆虫を捕獲しました。前回のコフキコガネに続きサイズ的にも同格のシロスジコガネです。どちらも海浜性昆虫と呼ばれる種類で里海の近い環境に生息します。

捕まえてみるとどこから出しているのかわからない不思議な鳴き声をあげて驚かせてくれます。

シロスジコガネ

シロスジコガネ(Polyphylla albolineata)はコガネムシ科コフキコガネ亜科の甲虫で、全長25~30mmになるほどです。全体的に茶褐色で翅には3本の太い白条があります。主に沿岸部の松の群生地に生息する日本国内では中型に位置するコガネムシです。成虫はマツ類の新芽を食べ、幼虫はマツ類の根を食べるます。

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レッドデータ登録

僕の中ではどこにでもいる種類かのかなと思っていたのですが近年は激減し、地域によってはレッドデータブックに登録されているようです。

原因としては生息地とされる海岸の開発によってマツ林や砂地の現象で急激に数を減らしたことや、外来種による被害である松食い虫の予防のための農薬散布で、かなりのダメージを受けているようですね。他のコガネムシと企画して成虫は寿命が極めて短いのも減少の要因になっているのかもしれません。

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鳴き声が特徴的

コフキコガネ属に位置するため特徴も似ています。掴んだり触ったりすると威嚇行動として「キュッキュ」とカラダからは想像もできない音を発して驚かせます。

石川県の福井にかけては日本海側の沿岸部に松林が沢山植えられており、この種類は比較的今でも多く見かけることができます。樹木の分布によって昆虫の分布も応じて変わってくるのですね。

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まとめ

今回の調査では石川県の加賀市ではまだまだ見かけることができる虫でも全国的には急激に数が減っていることにかなり衝撃を受けました。逆を返せば加賀市は松食い虫の対策があまりできていないため沿岸部の松がどんどん枯れているのを止められていないことにもなるので、環境保全や対策面では様々なジレンマが存在することを改めて認識しました。

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特徴的なシロスジを今後も拝むんでいくためにはどうすればいいでしょうね、今回のところは一通り観察を終えてリリースすることにします。

次回もお楽しみに!@norinity1103でした!

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