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スコータイ歴史公園巡り【タイランド#6】

バンコクから北へ465km。
スコータイへやって来た。
スコータイとは、13世紀にタイ民族による最初の王朝が置かれた場所。
それからしばらくしてアユタヤ王朝に吸収されて街は荒廃しジャングルに放置されていたらしい。現在は整備されて世界遺産となっている。
そこのスコータイ歴史公園を巡った写真を。

まず夕方に着いたので歴史公園から離れた新市街地の宿の近くで見つけたものを。


スコータイ独特のものとして、「歩行仏」があり、その中でも特に「遊行仏」というものがある。

ウォーキングブッダとして世界的に親しまれる姿。釈迦が仏法を説いて回っているとも、天から地上へ降りてくる姿ともいわれ、タイで仏教が最初に伝来したスコータイ地方に多くみられる。【歩行仏】

「Transit」

スコータイ王朝時代の仏像特有の姿で、わずかに腰をひねり、かかとをすっと浮かせるしなやかな曲線が印象的。ワット・トラパン・ングンの遊行仏はわざわざ見に行く価値あり。【遊行仏】

「Transit」

とにかく歩いている仏様が目玉らしいということは予習してきた。
(あ、ちなみに私のタイの知識は、雑誌「Transit」と現地で貰ったパンフレットでほとんど仕上がっています。kindle版で移動中に読んで予習しているけど読みやすいし、私の大好きな佐藤健寿氏の写真のページが特にお気に入り。)


さて。
日が暮れる前にナイトマーケットに行く途中、名前も分からない宿の近くの小さな寺に来たのだが、さっそく!

仏様が確かに歩いているし、片足のかかとをルンッて上げている。なんだか腰つきも艶めかしい気がする、そんなスコータイ風。

ナイトマーケットで食べた焼き鳥と焼き豚。
パプリカと思ったらめちゃくちゃハードでパンチある唐辛子だったため、
帰り道は口の中が燃えていた。
宿の一角
宿の中庭
お笑いアカデミー賞をTverで見た。ごいごいすー。


翌日バイクを借りて歴史公園へ。

養生テープで貰った地図をバイクに貼り付けるのは旅の必殺技。バイクから自転車に乗り換え。
暇だったから夜にマニキュアを塗った。ウン10年ぶりに濃い色。仕事を辞めた特権。でも昔ほど似合わなくなっている気がしたよ。
クメール様式。なんとなくアンコールワットぽいし、ヒンズー教の寺っぽくもある。

歴史公園は遺跡、仏像がごろごろとそこら中にあるが、普通に自転車に乗って走るのが気持ち良い公園。

出た!
遊行仏。またの名を「ルンッ」
わざわざ見る価値ありの仏。

そしてこの仏様の頭頂部の形はスコータイ王朝独特らしい。炎の表現だったと思うが、にゅるってなっている。



歴史公園で一番重要扱いされているのがこちら。
ワット・マハータート。
またの名を「ガンダム」。(またの名は私が勝手につけています。)

ポーズの違う仏様が左右に格納されている。

遠目から見るとこんな感じ。
ガンダムみたく、乗り込んだら動き出しそうな感じがした。

そこら中に仏がいるからこれは何かは忘れた。


スコータイ王朝の三代目ラームカムヘーン大王
が現在のタイ文字を作ったとか。

最後は歴史公園から一旦外に出て北へ少し自転車を走らせて着いた場所。
ワット・シーチュム、またの名を「レディ・ガガ」
なんか、ちょうど隙間から見えている。

仏様が右手指を下に向け、地面を触っているのは、修行に励む釈迦を邪魔する悪魔(自分の心のなかの煩悩)に打ち勝った場面に由来し、釈迦が悟りを開いたときにとっていたポーズらしい。
私もこのくらい大きな手で押さえ込まないと、自分の煩悩に勝てない。

やっぱり似合わんなぁ、濃い色のマニキュア。(次の日にもうとった。)

この仏の何が圧巻かって、もちろん高さ15m、幅11.30mの大きさもだけど、空が見えること。
この作りが格好いいと思った。
(だけど、そのせいで雨ざらしになって顔が汚れてレディガガみたいなアイメイクになってるんだろうかとふと思った。)

ここのワット・シーチュムの仏様は、「アチャナ仏」といって、アチャナとはパーリ語で「動かぬもの、変わらぬもの」を意味する。巨大な仏様が変わらず動かずにここにいた王朝とは一体どんなものだったのだろうかと想像してみる。
あちこちに大きいガンダムやレディガガがいて、もしかしたら動いたんじゃないか、それならその都は少し賑やかすぎやしないかと想像したら、ちょっと面白かった。


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