見出し画像

しめちゃんとピザパーティー

昨日の、8ヶ月ぶりのしめちゃんとのヤサグレ会〜我が家でピザパーティー編〜は最高に楽しかった。

しめちゃんとは私の近所に住む地元の友達です。詳しくはハッシュタグしめちゃんをご覧ください。ひとつだけ別の人のnoteあり。

私たちが仲良くなってから、8ヶ月も会わなかったのは初めてだ。
私がインドを放浪していた14年前もブランクは半年くらいだったし、普段は、1ヶ月間会わないことがあると、「久しぶりやなー」「髪伸びたなー」と懐かしむくらいの関係性である。そんな私たちをコロナの奴が引き離したが、再会の喜びは大きい。
私がワクチンをキメたので、我々2人のヤサグレ会を再始動させた訳だが、15年くらい活動休止していたロックバンドが、突然、新曲を引っ提げて再結成発表!くらいの盛り上がり感があった。今夜、準備All rightな感じだ。



家の片付けの進捗状況ですが、洗面所は間に合いませんでした。使用禁止とさせていただきます。」
「手洗い、うがいをしたいのですが、どうさせてもらったらよろしいですか?」
「台所の流し台での手洗い、うがいを本日のみ許可いたします。」
「承知しました」
在宅勤務日だったしめちゃんとビジネスなやりとりを昼間に行い夜になり、時が来た。
まず、うちのマンションから徒歩1分の駅に着いたよとしめちゃんからLINEがきて、コンビニで待ち合わせて、お菓子やアイス、飲み物を買った。ちなみにコンビニは100円ローソン→ローソン→セブンイレブンの順に3箇所はしご。それからしめちゃんが自転車をとめて、うちのマンションの大規模外壁工事に驚きつつ、久しぶりの我が家へ。
片付いた部屋にいたく感心されて私は一安心。
風呂場も掃除が間に合わず使用禁止で、本日は客人に足を洗っていただくことができないが(足を洗ったカタギの人間だけが訪問できるという夏の我が家のルール)、しめちゃんはちゃんと靴下を持ってきており玄関で履き替えていた。相変わらずちゃんとしている。

おっと。
こんなペースで細かく綴っているといつまで経ってもヤサグレ会が始まらない気がしたので、一気にピザまで話を飛ばす。

ピザを注文してから集まればよかったのに、家でスタートダッシュでお互いに喋り出し、何度か「先、ピザ頼もうや」とそれぞれが挟みながらもまたお喋りに戻るというループ。
気づいたから20:10になっていて、
「いや、ほんまにもうピザ頼もう!」となって、スマホで検索。
私のお気に入りはピザハットの特うまプルコギなので、ハーフ&ハーフでほっくりポテマヨソーセージを組み合わせ、チキンとポテトのサイドメニューも追加し、注文した。そしたらピザハットが50分かかるというお知らせが来て、フライデーナイトの大阪のピザ需要に驚いた。
しめちゃんはドミノピザ派なので、ドミノピザのページをスマホで開き、「ドミノも頼もうか?」という変なノリになり、ドミノピザでも、照り焼きチキンとチーズの組み合わせのやつを注文した。
こだわりの強い人間2人のピザパーティーはこのようなスタイルとなる。

さあ、どっちが早いか勝負やで!とワクワクして待ったら、後から注文したドミノピザがすぐに配達完了というメールが来て玄関に置かれていた。
「ピザパーティーで別のピザ屋からそれぞれピザを注文するって普通しないよね」
「ピザに普通とか関係ある?」
「ないな。そういう固定観念、やだね。さ、食べよう。」
ドミノピザを食べながらもお喋りが盛り上がり、半分食べ終わる頃に、ピザハットのことを思い出した。
そういやピザハットの方はどうなった…?
2人で思い出して玄関に行くと、ピザハットのピザとサイドメニューたちがそっと置いてあった。
あ、そうそう、インターホンが故障してるんやった。
少し冷めたピザハットを開けてこちらも食べ始める。
しめちゃんおすすめの、ほろよい夏ライチ味と、私がローソンパトロールの末に1本だけ見つけ出すことができた限定の台湾ビールハニーラガー味はとっくに飲み終え、しめちゃんがお土産に持ってきてくれた大阪限定の台湾のパイナップルケーキとアップルケーキを食べたりした。

ヤサグレ会中、大した深い話はしなかったが、案の定、しめちゃんが佐藤健に夢中の話は聞くハメになり、その後はオダギリジョー。しめちゃんが昔から好きだと言い続けていたオダギリジョーのことを後追いで私が好きになって、いまや、のりまきの選ぶ抱かれたい男ベスト3に入ってしまっていることを仁義を通して謝ったりした。
各々の職場での愚痴、私の家の話、しめちゃんの家族の話などなど盛りだくさんだった。
台湾ビールと台湾パイナップルケーキを食べながら2人で行った台湾旅行を思い出したり。
しめちゃんは最近私のことを「日本人」の発音で「非凡人」と言うので、非凡人の友達は非凡人しかおらんよ、と言い返したり。陽気に変わっている人と陰気に変わっている人についてのそれぞれの見解を発表しあった。
それからしめちゃんの職場で書類を山積みにしたまま異動していったやつの話になり、けちょんけちょんにこき下ろされた。
そんなヤサグレを喋ってたら、どこからともなく1円玉が足元に落ちてくる怪事件が起こったり(しめちゃんいわく換気扇の中から飛んできたと言うが真相は謎)、松田龍平の店のように急にバタンと物音がしたり、ペットボトルがボコンっと急に鳴ったり、我が家がポルターガイストハウスになっていてその都度驚いたりした。
私がこれから買う家は怪奇現象が起こる家扱いされたのは不本意だった。
しめちゃんが床にちょっとだけこぼしたピザの粉を、ボルンバをわざわざ起動させて吸い込ませることにし、ボルンバをしめちゃんに初お目見えさせたのだが、ラジコンみたいにiPhoneで操作していてなかなかうまくいかず、しめちゃんにボルンバのことを便利なのかどうなのかよく分からん奴認定をされたのも不本意だった。
私はムードを出すために、「アレクサ、spotifyでミュージカルキャッツの音楽かけて」と言ってBGMをかけたのだが、「機械に向けて話しかけてるんや。ふーん。変わってるな。」と言われたのも不本意だった。
不本意の連続。

職場の人間関係についてのお喋りで、しめちゃんが赤穂浪士にたとえだして、「ああいう上司に出会いたい」って言ったもんだから困った展開になった。
大石内蔵助のことを語り出し、「討ち入りの日が満月で私のの誕生日やから、忠臣蔵とは縁があるねん」としめちゃんが熱弁しだした。
私は家康以降の日本史にまったく興味が持てないという問題を抱えている。学生の頃に縄文時代から勉強し出して関ヶ原まできて脳みそがパンクし出して、何も覚えられなくなって余力で家康まで頑張れたがそこで力尽きていることを打ち明けた。だから忠臣蔵の話は語られれば語られるほど私の脳に入っていかないことを伝えると、しめちゃんは「それ、私の60進法と10進法の話と一緒やわ」と言った。
時計が苦手らしく、教えられれば教えられるほど脳が拒否するらしい。
私が45分は0.75時間になることを説明しても全然分かってもらえなかったのも不本意だったし、赤穂浪士の話から発展して新撰組は今で言う吉村知事の部下やという説明をしめちゃんにされたのも、私がいつまでも理解できず(というか興味を持たず)不本意だった。

最近の異性絡みの話になり、色気のある女になりたい時があるという私の今更なる打ち明け話に、色気のある女優は誰か、という壮大なテーマに移り変わった。


深キョン、吉高由里子、石原さとみなどが挙がったのだが、私が手に入れたい色気とは誰とでもやっちゃう簡単そうな女に見られたくはなくて、かと言ってあざとい女も嫌で、手に入りそうで実際はそうでもない女、いい男としかやらない女、年齢関係なく存在がもう色気みたいな女、と説明した。
そして沈黙の後、2人同時に「高岡早紀やな」となった。
高岡早紀を出したらもうこの話は終わるしかないな、誰も勝てないな、なれるはずないな、となって、今更あのような色気など手に入る訳ないなとガッカリして終了。

挙げれば不本意なトークばかりだったが、よく笑った。
最後にベランダでしめちゃんがタバコを吸う時に、ベランダは現在外壁工事で足組を組まれていてペンキ塗りたてゾーンがあるため、気をつけてと言ってキャンプ用のランタンを手渡してあげた。暗いベランダでランタンを手にぶら下げているしめちゃんの姿が、まるで討ち入りする赤穂浪士のようだった。
真夜中にヤサグレ会はお開きとなり、マンションの下までしめちゃんをお送りすると、真っ黒な服を着た、ミュージカルのキャッツみたいなメイクをした黒猫みたいな酔っ払いの女が私のマンションの前をフラフラと通り過ぎていった。
キャッツかと思った、とお互いに言って笑った。
全ての伏線が回収されたクドカンのドラマの後のような気持ちでベッドに入って寝る直前にニベアを塗っていた時に、ふとひらめいてしめちゃんにLINEした。
「目指せそうな人見つけた。色気のある女優、吉瀬美智子や。おやすみ」
「それやな!異議なし!私も目指したい。おやすみ」

我々は吉瀬美智子を目指すことで同意した。
不本意な話の連続だったが、よく笑いよく喋りよく食べた。
とてもスッキリして眠りにつくことができた。
ヤサグレ会の力は偉大だ。

画像1

さて、お楽しみ巻き返しウィークエンド、本日はマイルを使って東京まで飛んで、とある人に会いに横浜に来てます。
サザンを聴きながら、山下公園でアカシアのロールキャベツとハヤシライス弁当を食べてますが最高です。
今宵もパーティーです。

画像2



この記事が参加している募集

#習慣にしていること

131,336件

#おうち時間を工夫で楽しく

95,430件

サポートしていただければ、世界多分一周の旅でいつもよりもちょっといいものを食べるのに使わせていただきます。そしてその日のことをここで綴って、世界のどこかからみなさんに向けて、少しの笑いを提供する予定です。