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ポルト!食べ歩きスナップ【世界多分一周旅ポルトガル2】【サポート飯】

前回のポルトの街歩きスナップに続いて、食べ歩きスナップ。


ただ何も食べずにストイックに歩き回っていたのではなく、勿論、ポルトガルグルメをつまみながら歩いていたので、こちらでまとめてご紹介。
(ちなみに食べ物を食べる時は夢中なので、GRよりもiPhoneで適当に撮ることがほとんどです。)
泊まった宿と、街歩き編で省略したポルトの名所も貼り付けたので、もしかしたら珍しく誰かの旅の参考になるかも、知らんけど。


まず、1泊目は、巡礼者用のセミナリオ(修道院)での宿泊をネットから予約したのだけど、何がどうなってそうなったのか、いまだによく分かってないけど、すぐ近くの三つ星ホテルのツインルームに案内されてそこで泊まれることになった。
多分改装中で宿泊できないのに修道院の宿泊予約を受け付けたお詫びとかそういう感じかなと思うけど、よく分かってない。とりあえずヨーロッパ旅で一番いい宿に25€(3750円)で泊まれてしまった。素敵すぎて街に繰り出さずに、一生ホテルの部屋でごろごろしていようかと悩んだくらいだった。
なんとか、奮い立たせて街歩きに出発。

これがセミナリオの入り口。
案内されたホテルのテラス
坂道に建ってるから、-5階。
うほほーい!

泊まったのはこちら。
どこへでも歩いていけたので立地も良かったです、おすすめ。(とは言え、25kmくらい平気で毎日歩く旅人の徒歩圏内は、一般の旅行者と大分乖離しているので注意)

ポルト、食べ歩き編。
まずは、ポルトガルの代表的なおやつ、パステル・デ・ナタ (Pastel de Nata)を。
日本ではエッグタルトと呼ばれているナタ。カスタードクリームの美味しいタルトで、外はパリッとしていて中はとろけている。少しシナモンを振りかけて食べるのがポルトガル風かも。とにかく、私はこれから何日間もポルトガルを歩き続けて旅をするので、毎日2ナタ摂取を義務付けることにした。本日は3ナタ。
1軒目は「Manteigaria」。

Manteigaria
1個1.3€(200円くらい)

2軒目は「NATA LISBOA」。

2軒を食べ比べたが、私の好みは2軒目の「NATA LISBOA」WORLD NEEDS NATAがキャッチコピーだが、その言葉通りだと思う。I NEEDS NATA!ONE MORE!
サクパリ具合ととろけ具合と甘さ加減がちょうど私の好みだった。
今後もナタの食べ比べは、巡礼路で継続していきたい。ナタ巡礼と言われてもいい覚悟である。

人が食べてるパリパリ音を聞いてたら、
2個目いってまう症状が発症。


閑話休題。
散歩の途中についついスーパーマーケットとか覗いてしまう習性があるのだが、スペインでは必ず買ってしまうスーパーのオレンジ搾りマシーンのオレンジジュース。
ポルトガルのスーパーにもあったから、ポルトガルのオレジューを購入。
スイッチオンして、空ボトルを自分で支えて入れていく。上からオレンジが落ちていき、次々と絞られる仕組み。1.5€(225円)くらいで搾りたての生100%オレンジジュースを飲めちゃうので、ポルトガルでも見つけたら積極的に飲んでいこうと思う。ちなみに、スペインより少し安くて、美味しさは同じくらい。

スペインでよく見るZumex,
ポルトガルではzummo


次に、2017年に初めてポルトに来た時に初めて食べて、びっくりした料理があって、それとの再会を楽しみに向かったのは「CAFE SANTIAGO」。
目当てはフランセジーニャ (Francesinha) という、「フランスのお嬢さん」という意味の料理だが、お嬢さんのあまりのおてんば具合に驚愕するのがこちら。

どうよ、この上から見た絵面
この厚み
この地層
ヴィーニョ・ヴェルデというポルトの名物ワインと共に完食した。

ポルトが発祥の料理で、一応「サンドイッチ」という位置づけ。
パンの間にはステーキ、ソーセージ、チーズ、ハムが入っていて、上から何やら美味いソースがかかっており、周りにはこれでもかとポテトフライを敷き詰めている。
私はオプションで目玉焼きを乗せて、ナイフ&フォークでいく贅沢大食いチャンピオン的サンドイッチ。
私の好きなものしかここには存在していないという、絶対領域。
世界がこうであれば…。
油断すれば胃もたれ必須の世界観。
もう、ご覧の皆様の想像通りの味です。
想像をはるかに上回りもしないけど、美味しいのは約束された世界。
ポルトに来られた際は、そんな絶対領域に踏み入れてみてほしい。
すっごく有名なおしゃれ高級カフェ「Majestic cafe」と同じ通りのすぐ近くにあります。こちらは安い。




「CAFE SANTIAGO」と言えば、通称カミーノ、サンティアゴ巡礼という歩き旅をポルトから始めるにあたり、準備のためにガイドブックを求めて本屋を巡るが、3軒巡っても売り切れで、4軒目でようやくガイドブックを手に入れることができた。
地図(といっても簡単な行程図と距離が書かれているくらい)をパラパラみながら、この次に待っている冒険を想像してワクワクする。どんな出会い(人とナタ)が待っているのか楽しみである。

貝殻は巡礼者の証
スタンプを押してもらう、250kmを歩いて楽しむスタンプラリーとも言える。
中身はこんな感じ。
ポルトガル語なので雰囲気とGoogleで読む本。


さて、そんな本屋巡りの中、ポルトと言えばあの本屋こと、ベスト観光名所の本屋へまた再訪することにした。
その名も「リブラリア・レロ(Livraria Lello)」
いつも名前が覚えられないが、「世界で一番美しい本屋」と言われている。また出てきたよ、「世界で一番美しい〇〇」シリーズ。私はとにかく美しい世界を旅している。
こちらの本屋はJ.K.ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズのモデルになったと言われている。ハリー・ポッターを読んでない私には分からないが、世界観は何となく分からなくもない。
木製のカーブの階段が素敵なのだが、観光客が多すぎて美しさをゆっくり味わう余裕は持てないので要注意。
巡礼のガイドブックは売っていなかったので「ハルキ・ムラカミ」の本だけ確認して店を出た。

入り口。外観から想像つかない世界へ
天井が良い
カーブが良い
GRブレまくりの術
ハルキストとして、全世界の本屋で、儀式のように流通の確認をしている。
ハリーポッターコーナーも一応確認
人・人・人
急にいい雰囲気の写真を撮り出したGR


ちなみに、店の前でも事前にでも、QRコードから時間指定して予約入場となる。有料だが、中で本を買えばあとでキャッシュバックしてもらえるとかなんとかなシステム。4€くらいで入れたはずが、今見たら8€と2倍に値上がりしていた。記憶違いだろうか、震えが止まらない。



ディナーはドウロ川沿いの洒落たレストランで食べたいなと思い、うろうろした末、こちらのレストランに。港町に来たら、さすがのお肉大好き人間も、一応魚を食べておきたいモードになる。まあ、フランセジーニャというお肉祭りを食べたし。
そうそう、「サポート飯」という名目で、旅で美味しいものをご馳走になる企画を勝手にやらせてもらっているので、たまには太っ腹にいかせていただきます。今日、ご馳走になるのは、yassanさん
おいしそうなスイーツやごはんが並んでいるnote。特に和食の御膳の写真が郷愁を呼びました。ありがとうございます。それではいただきます!

注文したのは、バカリャウ・コン・ナタ (Bacalhau com Natas)
バカリャウ(スペイン語でバカラオ) とはタラのことで、バカリャウを使った料理がポルトにはたくさんある。バカリャウ・コン・ナタは、タラをふんだんに使ってクリーミーなベシャメルソース(バター、小麦粉、ミルクで作られるホワイトソース)であえて、ジャガイモを加えてオーブンで焼き上げる料理のよう。
つまりタラのグラタンってところだと思う。

これが塩っ気がしっかりしていて美味しい。メリハリがあって好きな味であった。というか、ポルトには好きな味にしか出会ってない。
ちなみにポルトガルは、ヨーロッパで珍しいと思うがパクチーを頻繁に料理に使っている気がする。この料理にも、上にパクチーが乗っていた。さすが大航海時代ポルトガル。アジアや中東からいろんなものを持ち込んでミックスしている名残を勝手に感じる。シナモンとかもそうかもしれない。味付けも心なしか、親しみやすい味がする。
そしてスイーツのレベルももれなく高い。あくまで個人の好みでの意見だが、お隣のスペインと比べて、ポルトガルのスイーツは甘さの具合とかいろんな加減がちょうどいい。そして料理の魚介類がさすが港町、文句なく美味しい。
そして、なんといってもポルトのワインが美味い。夕食時はポルトワインの中でも珍しいロゼを選んだが、飲みやすいし、グビグビいっちまう。
1杯900円のグラスワインをあっという間に飲んじまった。巡礼前の最後の晩餐的なワイン。思えばインドで体調を崩して帰国し、旅を再開させてから、すぐルピュイの道を毎日ハードに歩いた。足の爪も剥がれかけるくらいである。ご褒美に美味しいワインを飲んで調子に乗ってもバチは当たらない。
お代わりして、足元もおぼつかなくなってしまった。女の一人旅では、宿から離れた場所で暗くなってから1人でアルコールを飲まないようにしているのだが、ポルトの治安の良さとポルトワインの誘惑により調子に乗りすぎてしまった。
なので、帰りはトラムに乗って宿まで帰ることにした。歩く旅人も時と場合に応じて乗り物に乗ります。
バカリャウのグラタン、yassanさん、ごちそうさまでした!!

お代わりー
陽が沈む

さて、2泊目は、本来の巡礼者らしい宿へ移った。巡礼者らしく気を引き締めていくのにちょうど良い。夢のようなホテル滞在は一瞬で終わったが、こちらもソファーと広い庭があって居心地が良かった。

足の爪、休ませ中。


軽食として食べたものを最後にまとめて紹介。
「カチョリーニョ」(Cachorrinho) というポルトガル風のホットドッグ。ソーセージをふんだんに使って、そんな感じで挟むんやという細切りソーセージたち。少しだけピリ辛なソースやチーズ、トマトや玉ねぎやレタスが挟んであって、外はカリッと、中はジューシーな食べ応えのある軽食。

切り方、挟み方、パンのタイプなどが国によって色々あるね、ホットドッグ。


それから、これは日本も真似してほしい!声を大にして広めたい!!
いちごのバラ売り。1個から買えて、適当に欲しい分だけ買って食べながら歩くのはとてもいい。チェリーも時々買って食べ歩いた。

ケケ

そして、ケケ!
ケケという名前はケーキの種類だと思ってたら、ケケはポルトガルで「ケーキ」という意味らしいとさっき調べて知った。ケケはふんわりレモンの味がして美味しかった。ケケ大好き。


こんな感じで、あれこれをちょこちょこ食べて歩き回った街ポルト。
そして、翌日からスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで250kmを、毎日歩き続ける旅に出る。海を感じたくて、いくつかあるうちの海岸沿いのルートを選んだので、明日からは毎日海沿いをひたすら北上する。
ポルトガルのグルメ、スイーツへの期待値が上がったので、より頑張って歩けそうな気がする。
楽しみだ。

こんな感じの町を左から右へ進む
赤い線を一番下のポルトから一番上のサンティアゴまで歩いて進みます。
ほんとにほぼずっと海沿い。
潮風、感じたい!
初日のルートを確認。
いざ!

足の爪は全く休めないまま、歩き旅へ再始動。
ふんどしをきつく締め直すように、右足の爪が剥がれないようにキツくテープを巻いて、続く…!

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