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ラオス中国鉄道に乗ってみた。【ラオス#7】

ラオスというのんびりとした国に、2021年12月、突如完成したラオス中国鉄道。
新しいもの好き&電車好きなので、乗ってみたいなと思っていた。

ルアンパバーンからヴァンヴィエンまでの移動について、宿のオーナーのハイに相談すると、「チャイニーズトレインがおすすめ」だと言う。街を歩いていても、バスだといくら、と書かれた看板に、手書きでTrainならいくらという表記が追記されているものが多い。
よーし、乗ってみよう。

宿から車で駅まで乗せてもらう。
ソンテウで、8人くらい乗るドナドナ状態で田舎道を進むとかなり町から離れた山の中に突如出現。
巨大ないかにも中国な駅が出現した。

駅が大き過ぎてGRでは入らない

ルアンパバーンは、中国語で「琅勃拉邦」と書くらしい。ピンと来ない。
北京や上海で乗った中国語の駅にそっくりである。めちゃくちゃ中国がお金を出しているに違いない。ラオスが中国にお金を返せるのだろうか。心配になる。
中国の昆明から繋がっているらしいから、昆明からラオスに入るのも今後ありかも知れない。
ラオスからは果物が輸出され、中国からは温暖で極楽のようなラオスに中国人がやってくる計画らしいが、コロナ禍で自由に行き来できない状況の中、よく作り上げたなと感心してしまうくらい、中国の力を感じる。
Wikipediaには「中国ラオス鉄道」と書いてあるが、ラオスで乗ったからここでは私は「ラオス中国鉄道」という書き方にした。



駅の中はというと、これは利用した旅人みんなで言っていたのだが、こんなにも大きい駅なのに、売店が1つもない駅は世界中旅してきて初めてである。ペットボトルの水1本もどこにも売ってない。
椅子とトイレと熱いお湯しか出ない給湯器しかない。


荷物チェックは厳重
新しい駅だから綺麗は綺麗。


電車に乗って感じたのは、道中のほとんどトンネル。
どれだけ山を掘ったのだろう。
でも、移動は、そのおかげでだいぶ時短でスムーズで楽にはなった。

ほぼ満席
また買ったラオスのサンドイッチ
何とも言えない駅構え

ヴァンヴィエン「万栄」駅に1時間ちょっとで到着。この駅にも、もちろん何の店もない。
バスやバンだと5〜9時間ほどかかる道のりだからラオス中国鉄道の凄さを感じる。
どちらの駅も町からかなり離れているので30分ほど乗り合いタクシーに乗らないといけなかったから所要時間はもう少しかかるが、この鉄道に乗れたことは結構達成感があって嬉しかった。

さて、ヴァンヴィエンの町に着いたらもう真っ暗で何が何だか分からず、カフェやレストランはあちこち潰れているし、韓国料理屋があまりに多くて、ここはソウルの下町でしたっけ?と勘違いしそうになる。
あまりこの町、ピンと来ないなぁと思っていたが、朝目覚めて、窓を開けたり、散歩したりするといちいち飛び込んでくる景色に圧倒された。


「夜に見知らぬ町に着いた時の、翌朝の驚き度合いランキング」では最上位にきそうな町、ヴァンヴィエン。
ここにも6日ほど滞在したので、結果的にピンと来たらしい。

続く

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