なぜオフィスでラブなのか 出版記念トークイベントへ行ってきた!
前回のnoteで書いた #田中俊之 先生がこちらのトークイベントにゲスト出演されるということで、夫を誘って下北沢B&Bまで行ってきました。
著者の #西口想 さんと もう1人のゲストの #河野真太郎 さんのことはあまり知らずに行ってしまったのですが、お三方ともわかりやすいお話で勉強になりました。
男性のフェミニズム、、、と聞くとややこしそうですが、つまりはよく #ジェーンスー さんが言っていることと同じですね。
男は会社という組織に定年までいる。というゲームを社内でやっていて、女はそのルールから外れたところにいる。だからこそ上にすぐ文句を言う自由を得ているかもしれないが、一方で一般職という結婚したら辞めるイスに座らされてきた経緯もあると。
昨日の田中先生のお話の中で私が理解したことは、
・男性がリードして女性がリードされる、という設定がすでにセットされているなかで生きていくシステムにみんな乗せられている。だから、女性が男性にリードされるという設定が解かれなければ女性の解放はないし、それは翻って男性側の、男性はリードすべきだという設定を解くことと同義である。男性がフェミニズムを考えるときの当事者意識の持って行き方には落とし穴が多く存在するが、基本的にはこのようにコインの表と裏の話であると考えるとわかりやすい。
・男は男で、定年まで働いて家族を養うべき、という生まれたときからなぜか設定されていた役割に苦しんでいる。が、それだけつまみ上げると男vs女の対立構造が発生して堂々巡りだから、そうではなく、男性も女性も元をただすと同じ設定(男はリード、女はリードされる、というようなもの)に悩まされていてそれを互いに手を組んで外していこうと協力することが必要。
・寛容な態度には2パターンあって、ひとつは寛容とみせかけて単なる無関心。もう1つは真の寛容。相手に敬意を持ち、自分も相手を受け入れるために自分自身を変えることを厭わない開かれた態度で臨むのが真の寛容である。フェミニズムを男性が語ると、男vs女の構造にハマりやすく、やがて男性側はそれについて議論をやめて去ってしまう。無関心の状態となる。それは望ましくない。相手に敬意を持ちこちら側も変わることを厭わない真の寛容をフェミニズムで実現するとしたら、男性女性の区別からスタートするのでなく、それ以前に知的な人間同士であることを思いやった上でのコミュニケーションが不可欠のものとなる。
こんなことを理解しました。
最後には質問コーナーもあったのですがここでのお話も興味深かったですね。
恋愛工学(私はこれ昨日初めて知ったものです。男性の間で流行っているんですね)という、女性を落とすためにはこうマウンティングして「男らしさ」を示すとある一定の割合で女性をゲットできる、というハウツーらしいのですが、これを実践してみたという方がお話されていました。
恋愛工学でマウンティングして女性を落とすことはできたけど虚しい気もする。かといって女性にヨイショしていく口説き方だとモテにくい、、というお話が一部にありました。
この方への田中先生の答えは、ざっくりいうと、「それ、マウンティングもヨイショも相手の女性への対し方は同じ構造になっていて、人間として見てないでしょ」というものでした。
会場中の人間が100回は頷いたと思います。笑
「攻略すべき性」と見てるんであればそら虚しいし相手もいい気分じゃないでしょと。
でも、この技でモテることが目的なら、表面上この恋愛工学とやらをつかって女性と仲良くなっても悪いことではないし、そのような考え方を撲滅するために人生をかけて戦う必要もない。自分の人生でプライオリティの高いことに邁進してほしい。でもその中で、人を人としてみるってことを忘れずにいれば良いのではないですか?というお話が最後聞けました。
今回のイベントに夫にも参加してもらえてよかったと思います。2人で帰り道にアレコレ話しながら自分たちの求める人生や生き方について理解を深めることができました。
長くてまとまりもないですが自分用の覚書として。
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