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地域主権という希望〜岸本聡子さん著

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と、noteさんにも勧められるし、インプットしたらアウトプットしないとと都市経営プロフェッショナルスクールでも学んだので、稚拙ながら…。本読むの遅いですけど…。やってみようと思います。

この本を手に取ったきっかけ

先述の「都市経営プロフェッショナルスクール」の合宿研修のとき、地方で議員をやっていて、広く大きな課題への地域としての取り組みに悩んでいた私に、断熱男こと竹内昌義さんにオススメいただいたのがこの本。

2022年に杉並区長になられた岸本聡子さんが、以前お勤めだった欧州のシンクタンクで積み重ねて来られた考察、世界規模の大きな潮流を、どのようにご自身の区長としての政策につなげていこうとされているのか。そんなことが書かれています。

ミュニシパリズム…??

地域主権主義、自治体主義と本著の中では説明されています。
国という大きなものの方針に沿うことばかりをするのではなく、地域の中で議論し考えてまちをつくっていくということのようです。
またこれは個別の政策ではなく、”信念”であり”態度”とも。
地域の中というのも、主役は”住民”であり、行政はそれを支えるという立場で互いに信頼して対話を重ね関係をつくっていくという姿勢。
理想論のようにも感じますが、欧州を中心に世界の潮流を見て感じて来られた杉本氏が、自治意識が高い杉並区という土壌で、トップに立つからこそ目指すことができる世界観かもしれません。

このまちも世界の一部。人ごとでは済まされない

海ごみを拾ったり、地球温暖化防止推進員に加えていただいて仲間と活動したり、竹や木を使ったボイラーを導入したり。個人的にできる範囲で楽しみながらエコ活動をしている私ですが、これまで議員として、地球温暖化対策やCO2削減に向けて町政に具体的な提案をしてきたかと言われたら、まだまだです。こんな小さな町が町として取り組むことなの?と心の何処かで囁きが聞こえてきます。

世界中の人がこう考えていたら、環境問題なんて絶対に解決しません。
何よりも、住民も議員も”考えることを放棄しない”ということ、”無関心にならない”ということが重要で、そうすれば疑問や違和感を抱くこともあるし、それを声に出すことで、周りの人と意見を交わし、より良い社会にしていくきっかけになるという説明がスッと入ってきました。


地域主権が世界を変える

住民が地域の問題を主体的に考えて、それが政治を動かし、行政を動かす。
そんな自治体が国内各地で、世界各地でつながると、大きな潮流になっていくのではないか。
小さなところからでも、社会は変えることができるかもしれないという希望とビジョンを持って課題に取り組むことが、これからのまちづくりに必要不可欠なスタンスなのかもと思えました。


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