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もしかしたら白昼夢だったかもしれない
ひんやりとしていたり、どろりとしていたりする山間の村を歩く。
時の流れからすっぽり抜け落ちたような奇妙な場所。
普段は人影もなくひっそりとしていて、こっちの世界とあっちの世界を行き来しているような感じがする。
村の名前は「祢津(ねつ)」という。新潟県と群馬県にちかい長野県の小さな村(行政区的には村ではないけど)。
そのむかし、全国をまわって口寄せ(憑依)をしたという信濃の歩き巫女たちがいた里。真田の女忍びだったという説もある。
正式に記録されていない、教科書には載っていない歴史がここにある。
ファンタジーのようだけれど、村を歩くと歴史を証明する遺構がそこいらにある。民家の敷地内やごみ収集所の脇とか、そこいらにある。
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というとちょっと悪口に聞こえるかもしれないけれど、ここは隠れた名所。
こういうところこそ、訪れたい。
なぜか惹かれる。憑りつかれているいるのかもってくらい心が引寄せられる場所です。
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