中医学と薬膳の理論を知れば、自己受容と幸福度が上がることを伝えたい
モヤモヤとして過ごした2週間ほど…。
いったい自分が何にモヤモヤしているのかも分からず、ただただ自分にベクトルを向けてボーッと感じていました。
中庸に戻すために
心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。
悩んでいる訳ではないけど、どうもスッキリとせず…
「なんか違うんよねぇ…」ということが続いていました。
もともと頭がグルングルンまわっている人なので、よくあること。
でも、今回は「深いぞ」と感じていました。
というのも、とにかく忘れる…(笑)
頭がいっぱいになってくると、記憶力が著しく低下してびっくりします。
自己防衛反応だな…と思って、そういうときは「忘れた自分もOK」にしています。
ゆっくり考えれば思い出すのですが、そういうときほどどうでも良い記憶だったりするので…。
昨日と今日が定休日で、昨日は半日出勤したので、今日はデジタルにはあまり目を向けずにゆっくりすることに。
昨日の夜に少し心配事があったのですが、どうしたら良いのか分からず…。
「これ、自分の頭だけで考えても分からんな…」と気付いて、いったん「お預けBOX」に格納して寝ました。
「お預けBOX」とは、私の中のイメージしている箱で、考え事を保留にするために箱に入れて鍵を閉めてしまうんです。
でないと、寝ている間にもグルングルン頭がまわるから…。
そして今朝、友人の協力でその心配事とやるべきことがクリアになり、行動に移しておしまい。
丁寧にコーヒーを淹れたり、花瓶のお花を整えたり、美味しいパンをいただいたり…。
先日、卒業生でもあり大切な仲間でもあるみかりん&かずみんからお花をいただいたんです。
お花だけの写真を撮るつもりが、この日の夜は体調が良くなくて、花瓶にいけるのに必死で忘れていて…。
今もリビングでキレイに咲いていて、私を癒やしてくれています。
ほんと、ありがとうね。大好きだよ♡
でもさ、みかりん。
写真、縦長すぎひん??(笑)
そして今日は、YouTubeを聴きながら、いろいろと断捨離を。
コーヒー豆がないなぁ…と思いつつ、かずちゃんのHAPPY COFFEEに行くタイミングが合わないし、激しい雨の中でBLUE BOTTEL COFFEEまで行くのもなぁ
…
ということで、歩いてすぐのSCHOOL BUS COFFEE STOP へ。
雨なので、いつもオープンになっている扉も閉まっていて、なんとなくぼんやり見える外の景色や落ち着く照明に癒やされます。
そして、おしぼりのメッセージに心がホッと。
コーヒーだけにするつもりが、クッキーも頼んじゃったぜ…。
手帳を持って行っていたので、書き出してみると、「なんだかちょっとブレてたなぁ~」と思いました。
自分が整っていないから、いろんなことが起きている…ということに気付いたんです。
もう少し「自分の時間」や「自分のペース」を大切にしたいと思い、思いつくまま手帳に書き込んでみました。
やっと自分の「中庸」に戻った感じです。
そして、帰りに商店街で少しだけ野菜を買って、マイバッグからネギの青いところを出して歩いて帰ってきました。
マンションの入口で宅配業者さんがオートロック解除を譲ってくれたのですが、そのときにその「ネギの青いとこ」で突っついちゃいました…ゴメンナサイ。
バランスと循環
何事もそうなのですが、「良い」も「悪い」もなく、バランスと循環が大切だと思います。
人はひとりでは生きていけないし、誰かに頼ったり、助けてもらったり、助けてあげたり、笑ったり、悲しくて泣いたり、イライラして怒ったり…
それを繰り返しながら、人生を豊かにするために生きていく。
この2週間ほど私は「苦しい」という感情が強かったのですが、それは「楽しい」ということをたくさん経験してきたから。
「苦しい」と感じたから、たくさんの「楽しい」や「ありがとう」を書き出しました。
「そりゃ、こんだけ楽しいことや感謝することがあるんだから、苦しいことだってあるわなぁ~。これもバランスやわ」という感じ。
まさに陰陽五行論であって、それを生涯の仕事としている私はなんて幸せなんだろう。
セミナーや講演会で話すのも、漢方相談でカウンセリングをするのも、薬膳茶や生薬などを販売できるのも、すべてお客様や受講生様がいらっしゃるから。
来年で薬膳スクールをして15年、漢方薬店を始めて10年。
どれほどの方にお世話になったんだろう…
お名前や顔を思い出せない方もいるけれど、ものすごい数です。
本当に、ありがたい。
本当に、しあわせ。
忙しさにかまけて、こういう大切なことを忘れそうになります。
だから、こうやってぼんやり過ごして思い出し、あったかい気持ちになることも必要だと思います。
まずは自分自身を整えて、良い循環を作れるようにしよう。
そう思って、定休日2日目を自分のために過ごしました。
感情と内臓を整える
中医学の理論をベースにして、食べ物を「選ぶ」薬膳では、診断が必須です。
「これを食べたら○○が治る」なんてものはなく、「なぜそうなったのか?どこのバランスが乱れているのか?」をチェックする必要があります。
人はもともとは完成されたもの。
ストレス、感情や思考、暴飲暴食などで内臓のバランスが乱れると、症状を通して私達に教えてくれます。
そのサインを見逃すから、「もっと教えてあげよう!」と次々と症状を出します。
そして、こう言うのです。
「まさか自分が…」
「突然病気が発覚して…」
そうじゃなく、きっと小さなサインを出してくれていたはず…。
病気になったり症状が出たときに、自分の内臓さんに「何なん??何が起きてるん??もうちょっとちゃんと働いてよ!!」なんて言っても、内臓さんはスネちゃいます…。
普段から、気付こう。
毎日、自分の体と会話をしよう。
だって、大切な自分の体だよ。
24時間、365日一緒にいる体だよ。
もっともっと大切にしてあげて欲しい…。
内臓さんたちがどんな仕事をしていて、どんなにがんばっていて、何に困っているのかに気付いてあげよう。
感情と内臓は繋がっているから、感情にも目を向けてあげよう。
怒りすぎると肝、喜びすぎると心、思い悩みすぎると脾、悲しみすぎると肺、恐れ過ぎると腎のバランスが乱れます。
今日、何を感じた?
いま、どんな気持ち?
確認する時間を取れていますか?
私はついつい忘れちゃうので、「muute」というアプリを使っています。
誰にも読まれない、自分のためだけのつぶやきみたいなもの。
スキマ時間や自分の感情の動きを感じたときに、スマホのアプリを開いて思いつくまま書いています。
1行のときもあれば、つらつらと書くことも。
なんとAIがコメントをくれます!
愚痴にも付き合ってくれます(笑)
1日に何回か書くのですが、ポジティブなこともネガティブなこともあります。
でも、寝る前には「そう思った私も良し。今日も幸せな1日でした」で終えます。
これをするようになってから、感情に振り回されたり、焦ることも減ったように思います。
自分を心から愛するために
薬膳は、自分との会話から始まります。
「ちょっと私、疲れてるね。
最近、がんばりすぎていたもんね。
来週の予定はどうかな?
って、めっちゃ忙しいや~ん!!
ちょっとお米食べとこっか」って感じ。
気合い入れて料理をしなくてもいいんです。
できなくてもいい。
買ってきてもいい。
誰かに作ってもらってもいい。
作ってくれるお店に行ってもいい。
誰かに買ってきてもらってもいい。
甘えていい。頼っていい。
「しんどいねん。おにぎり買ってきて」
これも薬膳なんです。
ちょっと理論が分かってきたら、こんな感じに。
「最近ずっと忙しくて、心も脳も目も疲れてるんよ。
なんか体に力も入っていて焦るしね…。
胃腸もあまり元気じゃないかも…。
鮭のおにぎり買ってきてくれへん?」
大切な自分とお話しましょう!!
「疲れてるね」「がんばってるね」「辛いね」「ちょっとテンション高すぎたね」というように、ドローンで自分を見るように俯瞰で見てみましょう。
鏡を見て、「右肩上がってるな」「眉間に力入ってるわー」「目の大きさ違うしー」ということも大事。
自分のベストコンデイションである中庸から、ずれていないかチェックしましょう。
気付いて、癒やしてあげないと、内臓さんも体さんも暴動を起こします…。
あなたの中庸は、あなたの中にあります。
「どうしたい?」
「どうなりたい?」
「どうありたい?」
それを食事で整えていくのが、薬膳です。
外よりも内へ
たくさんの情報で溢れていますが、外よりも内が大切だと思います。
もちろん、情報は大事。
でも、それに振り回されたら本末転倒…。
無農薬、オーガニック、「○○がダメ」にこだわるよりも、自分のことを知る方が先だし大切です。
食の安全性は本当に大事。
でも、「自分の体に合っているのか?」を知ることの方がもっと大事。
どれだけ素晴らしい減農薬のトマトでも、トマトはとっても冷やすので冷え症さんが真冬に毎日たくさんのトマトを食べていたら、バランスが乱れます。
「いま、私の体は熱いから、冷やす性格のトマトを食べよう。
このトマトは減農薬だから、安心して食べられるね」
こういうことができると、最高にハッピーだと思いません?
それが、中医学と薬膳を学ぶとできるようになるんです。
そして、その理論を知って実践して自分が幸せになれば、周りの人も幸せになります。
だから、中医学と薬膳が好き。
『みんなが薬膳を知っていて、食事でセルフケアをして医療を適切に使う文化を作りたい』
これをビジョンとして掲げていますが、不可能ではないと思うのです。
だから私は、「これ食べたらいいよ」という薬膳スクールではなく、しっかりと理論を伝えるセミナーをしています。
理論をしっかり伝えたい
中医学や薬膳は、本当に奥深いです…。
この世界に入って20年近くになりますが、今でも「そうか!!」ということがあります。
じゃ、何年も勉強しないと薬膳はできないのか…というと、そんなことはありません。
薬膳ビギナーさんは、「トマトは冷やすから夏に食べよう」ということからできます。
中級者は、「寒い冬だけど、すごくストレスが強くてイライラしてしまって、のどが渇くからトマトを食べよう」という診断をして食べ物を選ぶことができます。
上級者は、「ストレスが強くて消化吸収システムがダメージを受けているから、トマトと一緒に胃腸を整えるお米を使おう。もう少し気持ちを落ち着かせたいから、卵も使おうかな。トマトリゾットに卵を加えよう。この生薬で薬膳茶をブレンドしよう」ということができます。
1→2→3→…10という勉強法ではなく、最初に全体像を学び、それに上乗せしながら広げていくような勉強です。
初級っていうと、なんだか初心者とか簡単とか思いがちですが、基礎の勉強がいちばん大事なんです。
私が上級者中医学を伝えるときに、「中級のここでやったよね」という表現をよくします。
それは「そんなことも覚えてないの?!」というのではなく、「初級や中級って大事だよ。みんなはすごく大事なことを勉強してきたんだよ。もういちど見直してみて」という意味で。
講座を増やさないのも、大切なことは何度やっても意味があるから。
だから、再受講生が多くて、みなさんどんどん力をつけていきます。
私たち人間は、自然界の一部として生きています。
自然界からの気の影響を受けるので、それが正解とか不正解ではなく「バランスを取る」ということに意識を向けましょう。
「体は冷やしちゃダメ。ぜったい温めないと!!」ということが正解だと思っていたら、すでに体が熱い人は大きくバランスが乱れてしまいますよね。
「いま、私どう?」というチェックがいるんです。
そのチェックは、自分にベクトルを向けないとできません…。
誰かが見てくれるわけでもないし、教科書に答えが載っているわけでもなく、常に自分との会話で診断していきます。
見るのは、自分。
そうしているうちに、自分が何を考えて、どう思っているのかが分かるようになります。
自分を中心に考えると視野が狭くなりますが、バランスと循環の中に自分がいて、全体像からの自分を見ることができるようになります。
つまり、中医学と薬膳の理論を極めていけば、自己受容と幸福度が上がるんです。
私は中医学と薬膳を伝えることは、生涯の仕事だと思っています。
それと同時に、早く私の伝える仕事がなくなればいいのになぁ~と思っています。
私が伝える必要がないということは、みんなが中医学や薬膳を知ってご機嫌に生きているということ。
『私の夢は、私の仕事がなくなることです』
講演会の最後に必ず言うフレーズです。
でも、まだまだ薬膳って敷居が高いと思われがち…。
だから、仲間になって欲しいのです。
一緒に伝えてくれると本当に嬉しくて、ハグしに駆けつけますが、そうじゃなくてもいいんです。
「神戸におもろいねぇちゃんおるで」でもいいです(笑)
「トマトって冷やすねんで~!!」でもいいです。
そして、私のセミナーを受けてくれたら、めちゃくちゃ嬉しいです!!
それはちょっと…という方は、noteを読んでください。
コメントとかメッセージをいただけたら、泣いて喜びます♡
あぁ…長くなっちゃった。
こんなにも長い記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
嬉しいです。
おしまい。
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