《漢方処方症例検討》顔の赤みと腫れ・不眠・便秘イライラ・ホットフラッシュ
中医学・漢方薬・薬膳が大好きな方や、お勉強中の方に症例の弁証から投薬までについて書いています。
ご相談内容
神戸市中央区にある漢方薬店「咲美堂漢方薬房」で、漢方カウンセラーをしている池田のりこです。
漢方相談の方の症例で、主訴は「顔の赤みと腫れ・不眠・便秘・イライラ・ホットフラッシュ」です。
問診日:2022年6月下旬
情報:Aさん(50代女性、家事手伝い)
主訴:
3月末:顔に紅い湿疹が出る。病院で処方されたステロイドを使用。
4月末:顔全体が紅く腫れ上がる。
ステロイドを中止して皮膚科に行き、違う薬を服用
少し治まるものの、出たり消えたりして、首にも紅斑が出る。
6月末:まぶたや耳たぶまで腫れる。
幹部がピリピリして痛みもあり、とにかく痒い。
紅斑は隆起なしで、数日単位で変わる。
随伴症:
数年前からホットフラッシュ(2月~6月まで婦人科でパッチを処方)
汗が吹き出る
朝起きたときに指が痛い
生理周期が乱れる
昨年6月に退職後、寝付きが悪い、悪夢を見る
眠れたり眠れなかったりする
便秘(子供の頃からで何をしても出ない)
イライラ
舌象:淡白、舌尖辺紅、薄白苔、内風あり、舌下細怒張あり
脈:細弦渋
診断のポイント
顔が紅くて痛くて痒いということは、間違いなく熱が原因。
「その熱がどこから出ているのか」を確認します。
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