さくら事務所はこのたび、(公社)日本パブリックリレーションズ協会「PRアワードグランプリ2023」のブロンズ賞を受賞致しました。

受賞各社を見て錚々たるメガ企業と有名PR会社とのタッグ、事業や予算規模が桁違いなプロジェクトばかりの中、中小企業が愛と情熱とチームワークだけを武器に20年以上、年間300件近いメディア露出を継続し新しい職能とマーケットを開拓してきた道のりを評価いただいていて、心底驚くと同時に改めて、ご依頼者さま、社内外の仲間たち、応援し続けてくださった皆さま方に感謝の言葉を尽くしても足りません。
本当にありがとうございます。

長い職業人生において、PR(パブリックリレーション)という仕事に出会えたのは本当に僥倖でした。

お金も人脈も力も、あらゆるリソースが足りなくても、最初からゲームに大きなビハインドがあったとしても、それすら心の炎と物語に変え、社内外の知見や応援という巨人の肩を借りて、遠く壮大な冒険の旅を共に歩き、欲しい未来を共に創ることができる。
愛と情熱と、誰かの幸せそうな笑顔が浮かぶ、明確な未来のイメージさえあれば。

実際さくら事務所はとてつもない巨人、はたまた龍の背に乗せていただくような、周囲の惜しみない応援、共感に支えられ、長く長く見守っていただき、
20数年前にたった一人の創業者の、無謀な想いと行動力から始まった事業は150名近い仲間や関係者、新しい事業も増え順調に育ち、
たった一人で意味すら理解できない用語集と業界紙でいっぱいのカバンを抱え、あちこち布教活動を始めた私の広報活動は今や何名もの精鋭が受け継いでくれていて、ずっと継続はしているけれど常にフレッシュであり続けてくれています。

PR担当の最前線から退き、創業者の「社長交代」という希望のバトンを受けると決めた10年前、考えたことがいくつかあります。

異業種、業界未経験で男性社会の他人の会社を社長交代しても、おそらく当面強い反発を受け辛いこと、成果が出にくい困難しかないのは容易に予想できました。
だからこそ短期的で短絡的な成果や評価に一喜一憂して、大事なことを見失わないために、自分と、PRという仕事の神様に約束したのです。

>社内外の垣根を超えた「同志」という中長期の応援、信頼の蓄積を最高の成果として、揺らがない自分でいる。

>売上、利益、規模といった数字はもちろんちゃんと見るけれど、その数字には必ず「誰かの笑顔」という肌感をのせて、それが感じられない範囲のことはやらないし、メンバーにも求めない。

>「会社にPR担当なんかいらない、時間の無駄」自分自身が味わったPR担当として苦しかった経験を、組織という土壌ごと作り変えて「PRは社会変革に必須の、全員がもつといい武器」というカルチャーやチームを育てる。

>迷い悩むことがあったら、いつも「五方良し」という関係者すべてがより良くなることを諦めない、PRの観点に立ち戻る。不動産・建築業界人や社長としてどれだけ経験値が足りなくて未熟でも、PRという自分の柱を活かした経営をする。

これらをどれだけ自分が守り、築いてこれたのか、もはや正解なんてわからないし、そもそも正解なんてあるのか、ただひたすら無我夢中でもがき続けた10年です。

でもこうして、継続を称える賞をずっと若い仲間たちが中心のチームにいただけたことは大きな喜びであり、仲間たちへの誇りと深い感謝と、そして私自身はPRの神様との約束を違えずにいられたのかな、とほっとする機会でもありました。

仲間たちの嬉しそうな笑顔を一時の糧としたら、また再び、人と不動産のより幸せな関係、住まいと関わる人たちが安心して望む幸福や豊かさを享受できる未来を目指し、壮大な物語を皆さまと共創していきたい。
これからもどうぞよろしくお願い致します。



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