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「石崎ひゅーい」という「音楽」


あれは、長い恋人との別れをした時だった。

大好きな人とのサヨナラというものは、いつになっても慣れない。

その別れを重ねるごとに、わたしは恋愛が下手になっていってる。

石崎ひゅーいがつくる音楽との出会い

デヴィット・ボウイの大ファンだった彼の母が
デヴィット・ボウイの息子の「Zowie(ゾーイ)」の名前を文字って「ひゅーい」と名付けられた。

あれは、たまたまミュージックステーションを観た時だった。

それが石崎ひゅーいという人が作る音楽との出会い。


彼が命を削るように歌う姿と、頭に残るあのメロディーは衝撃だった。
放つように言葉を吐き出し、全身全霊とはこの事か!と思わせる。
あれは決められたパフォーマンスではない、と多くの人が思っただろう。


それから当時の職場でラジオが流れていた時に
たまたま知った石崎ひゅーいの特別イベントに応募し、
わたしは当選。彼に会うチャンスがやってきたのだった。



あれは2013年か2014年も前のことだった

そんなこんなで、福岡のROOMSという場所で選ばれた人が石崎ひゅーいの「夜間飛行」を聴きにきたのだ。

これは、石崎ひゅーいの初の福岡でのライブイベントとなる。

そうだった、当時のわたしは、もちろん歌を聴いて、泣いた。

だって!あれは失恋して1ヶ月くらいだったし。

だって!この人は私が欲しくて欲しくて仕方なかった言葉を歌にするんだもん。

だって!わたしにはできなかったんだもん。

もう全身全霊で誰かを心の底から信じて好きになるなんて。

もう言葉を信じられず疑う術しかなかったんだもん。

どうせ最後はちゃんと散りたかった
ーーー「ピリオド」石崎ひゅーい



今回の彼の弾き語りツアーのタイトルでもあり、アルバムのタイトルでもある「ピリオド」

今回わたしは「ピリオド」を聴いても泣かなかった。
それがわたしの心の表れだった。

最近はハッピーでキャッチーな音楽が多いけど
哀愁を背負い込んで空気を変えれるアーティストはそうそういない。




みんな、ハッピーなだけじゃない。

現にわたしも、先週は、辛かった。

だから、余計にあの空気に浸る事で不思議なことに一線引けたのだ。

そうだ。彼はわたしが欲しかった言葉を歌う。
わたしが言い放ちたかった言葉を歌う。

こういう感情に寄り添う音楽が、自分の人生の中に存在してくれてよかった。
こういう感情に寄り添う音楽を聴くのは、恥ずかしくない。

「ピリオド」というライブの中でそう思いながら、わたしは彼の歌に浸っていた。



**どっぷりと。どっぷりと。 **

彼の歌を一度は聞いてほしい。

彼が初めてミュージックステーションに出演した「夜間飛行」
https://youtu.be/T4p8dX8WyHc

蒼井優主演の短編映画の主題歌「花瓶の花」
https://youtu.be/HbqgSysPgRw

アニメNARUTOのエンディング曲に起用の「ピノとアメリ」
https://youtu.be/PhBYdrhrU6A

石崎ひゅーいの亡くなった母に向けられて作った「第三惑星交響曲」
https://youtu.be/PhBYdrhrU6A

このツアーでもある「ピリオド」
https://youtu.be/3DlR23_zwd4


どれもメロディーは独特で、歌い方は本当に群を抜いて上手い!

どうか、あなたの人生に石崎ひゅーいの歌があることを祈る。


きっと、面白くしてくれる。


ちなみにわたしが好きなのは「ピーナッツバター」という曲。
https://m.youtube.com/watch?v=gs9pqPxvw-I


「あせんな 平凡な毎日が 凡人を天才にするから」


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福岡でスタイルブック制作をしています。