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#9 サーチファンドと事業継承④

マッスル×アントレ社長のつぶやき第9弾です。これまでにサーチファンドと事業継承の概要についてお伝えしてきました。いよいよ本筋の売り方(ポジショニング)についてお話ししたいと思います。レバレッジの源泉は、マーケティングの再現性地方創生モデルです。酒蔵や発酵ビジネスとの相性も非常に良いです。

事業継承を蘇生させるためにはどうしたらいいか?商売の鉄則は認知×配荷×プリファレンスを高めるだけです。職人がいいものを作っても広く知られていなかったら価値はゼロです。ブランド認知×カバレッジされていても、興味がないと買ってくれません。

商売はレッドオーシャンこそ宝の山です。参入障壁の高い構造を作ってしまえばいいだけです。九州沖縄×事業継承ブランドを作ることで、海を超え、地方創生モデルのフォーマットが出来上がれば、機能拡張して横展開するだけです。地方には大都市圏よりカネになる源泉が眠っているので、本質を見極めて下さい。

その一方で、九州には熱狂的に消費される製品がありません。福岡のうまかっちゃんマンハッタンなどでさえ、熱狂的かと言われるとこの概念からは外れます。沖縄にはオリオンビールがあり、海外の観光客はこぞってグッズを買い、国際通りを沖縄ブランドのTシャツ(オリオン・ブルーシール)を着て闊歩するぐらい浸透しています。

地方創生にはガストロノミーコンテンツが必要で、酒蔵や発酵ビジネスにはブランドの歴史があるもののレバレッジできていません。食と観光との掛け合わせで新しい価値として生まれ変わることができるので、福岡の糸島雷山エリアや佐賀の七山エリア、長崎の雲仙島原エリア、大分の別府エリアは人間の本能に刺さるキラーコンテンツが沢山あります。ここは地中海や南イタリアと同じ空気感があり、地域を巻き込んだオウンドメディアの役割(顧客体験)が必要です。

最後に、この地方創生モデルは自社だけでも特定業界だけでも実現はできません。産官学連携で巻き込むことも必要になってきます。プロスポーツ×音楽×グルメなどのコンテンツも大きなパワーとなります。サーチファンドと事業継承にはまだまだマネタイズの源泉が眠っているのです。

あとがき

地方創生モデルの構想はあまり語られてきていません。特に地元からは当たり前にある提供価値を過小評価しすぎているので、実現への動きがなかったという表現が正しいのかもしれません。マーケターやプロモーターはいかにレバレッジして次の投資に回すかしか考えていません。事業継承での経営手腕も同じです。次の最終章では集客モデルについてお伝えします。

次回予告

#10 サーチファンドと事業継承⑤


著者紹介

COCKTAIL PARTY創業者 | MBA経営修士号(豪州)
マッスル×アントレ社長 | 行動力とメンタル
連続起業家として九州・沖縄・アジアで100億円構想


経歴

外資系消費財メーカーのセールスマーケ・事業開発
外資系IT企業のファイナンス・経営企画・BizDev
外資系IT企業のマーケティング・BizDev(Saas)
データ教育の事業責任者(VPoE)
連続起業家・経営コンサル・マーケター・アナリストとして独立

経験業界

一般消費財・ソフトウェア(ファイナンス)・ECプラットフォーム・インターネットメディア・インターネットエンタメ・アダルトエンタメ・データ教育・行政・金融・観光(旅館)など、その他多数のマーケットでの経験値でビジネスをしています。


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