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10. 自社の存在意義と運営方針を自らの言葉で語る

■Keynote
事業の目的とは顧客の創造である
The purpose of the business is to create customers
 Byピーター・ドラッカー

■Issue
ドラッカーは、事業の目的を「利益」ではなく「顧客の創造」であると伝えている。一般的には、企業は売上を最大化して、コストを削減して、利益をあげるものと考えられるが、利益をあげることは事業の本質的な目的ではない。ドラッカーの考え方によれば、「利益」とは次なる顧客への価値提供のために用いる社会的なコストであると言える。つまり企業とは、顧客への価値提供をし続けるために、常にコストを使っている存在である。そして顧客への価値提供を続けることで、最終目的である「顧客の創造」をおこなっているのである。

自社の存在意義を「顧客の創造」と考えたときに、
最も大切な質問は次の5つだ。

1.われわれのミッションは何か?
2.われわれの顧客は誰か?
3.顧客にとっての価値は何か?
4.われわれにとっての成果は何か?
5.われわれの計画は何か?

(出典:『経営者に贈る5つの質問』 ドラッカー著 上田惇生訳)

特に上記のうち、1.のミッションを見据えることが、企業の存在価値を知るということである。
自分の会社は「顧客の創造」という目的を達成するために、どのようなミッションを持っているだろうか?ここを明らかにすることが「自社の存在意義を理解する」ということなのである。

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■Let's Think
 □ 自社について「5つの質問」に回答することで、
   どのような文章(ステートメント)を書けるだろうか?
 □ 顧客を創造するために、自社に必要なことは何だろうか?
 □ 自社の業務は誰に対して、どのような欲求を満足させる
   事業だろうか?
 □ 自社の経営理念を部下に説明するときには、
   どのようなメッセージを発信するだろうか?
 □ 他社のミッションと自社のミッションには、どのような違いが
   あるだろうか?

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