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自由に働ける環境づくり

働き方改革の議論にともない「自由に働ける環境」についての議論が日本国内でも増えています。「リモートワーク」や「フレックスタイム」「フラットなコミュニケーション」等、とてもいい事だと思うけど、なかなか日経企業では拡大していない。「どうすればいいのか?」を私の視点でまとめてみたいと思います。

なぜなら、私が興味をもっている事は地方を創生、すなわち大都市以外に住む人が増える為には、地方でできる仕事が必要で、且つ稼げる仕事でもなければいけない、そうであるなら上記のキーワードは地方の企業にこそ必要なのです。優秀な人材の確保から目をそらしては「稼げる企業」にはなる可能性を下げてしまうから。

そういう事を大切に考えている方々に読んでもらえたら嬉しいです!

1.「自由に働ける環境」は必要?(Why?)

「リモートワーク」「フレックスタイム」の話をすると、「今までのやり方ではダメなの?」とか、「そこまで自由にしたら業績が下がるのではないか?」っていう議論になる事が多いです。もちろん、その懸念は私も理解できます。
今まではそこまで必要はなかった。でも、これからは企業が生き残る為には優秀な人を繋ぎとめる仕組みが必要になります。日本でも外資系企業のオフィスにいけば、オシャレな内装や家具、飲み物や食事は無料で提供されたり、冷蔵庫にビールやワイン、就業時間中でも、自由にくつろぐ環境があります。その環境の中で、社員同士の繋がりが増え、クリエイティブなアイデアを議論する環境が整っているのです。勤務時間もその時々の状況で変更可能だし、周りの社員も快くその変更を認める文化があります。こういう環境を知っていればいくら高い給与をオファーされてもこの環境のない会社へ入社しないでしょう。

さらに地方では給与で対抗する事も難しい場合もあるでしょうから、リモートワーク,フレックスタイム,自由に働ける企業文化を作っていく事が重要になります。

2.どうすればできるのか?(What/How?)

「自由な働き方」を提供するには「性善説」でないとできないです。私も日系企業でのマネージメントの経験もありますが、最も外資系企業とギャップを感じるのがこのマネージメントの考え方のギャップです。

例えば日系企業は実績に加えて努力や頑張りなどもきっちり評価される。勤勉で従順である事も美徳とされている。しかし、その割には高い目標を設定し、プロセスを明確にし、「マイクロマネージメント」をしている企業が勝ち組みとされているケースが多いように感じます。

営業であれば何件そとでお客様と商談したのかであったり、サボらないようにガードをかけている企業も多いのではないでしょうか。

前述の「そこまで自由にしたら業績が下がるのではないか?」という懸念はまさに「性悪説」に近い感覚がではないかと感じます。だからこれを「性善説」に変えて周囲に「公言」するくらいでないと前に進みません。

私も外資系企業でマネージメントをしている時には、このギャップに最初は戸惑いました。例えばミィーティングをセットしたいのに17時より後のアポイントは入れにくいとか。。サボる人がでてきたら、どうしようか?etc.

でも、実際のところは幸運な事にサボるメンバーに悩まされた事もないし、これが要因で数値に困った経験もありませんでした。逆に自由を認めるからこそ、モチベーションをあげてくれるメンバーが多い事に気づきました。

この自由な環境が好きだったら、パフォーマンスもあげて誰にも文句言わせずに、楽しく仕事ができたらいいよねって話です。

でも、1つだけ力をいれた事としては、各メンバーとの1on1でした。数値はレポートででるので、この時には殆ど話した記憶はなく、メンバーが相談したい事、困っている事、キャリアについて傾聴する事でした。「モチベーションの向上がマネージャーの一番大切な仕事」って思えるようになったのはつい最近の事でしたね。

ゼロから始める場合は
➀会社のミッションや自由な働き方を推奨する目的を全員に伝えていく。(企業文化にならないと続かないし、受け入れられない。)
②全体を網羅した上で取り組みやすい仕組みから始める。
   (例:フレックスタイムやテレビ会議の推奨等)
③モチベーションを高める仕組みの導入
  (例 1on1 や 繋がりをつくる社内のコミッティーの設置)
④従業員からのフィードバックの収集(上期・下期)                              (情報を吸い上げる仕組み、従業員の不安を理解する仕組みが必要)

3.働く環境の未来(What`s next?)

日本の大幅な人口減少の中では、外国人労働者と共存していく時代に変化しています。単なる労働力の担い手という位置づけではなく、外国籍の方が経営の中核や重要なポジションを担う人材も多くでてくるでしょう。「〇〇人は、、」という感覚を排除し、優秀な人から選んでもらえるような働く環境を整える事が急務になります。あまり悠長に構えている時間は日本の企業にはないように思います。

私は今後のビジネスを考える上で大切な事は「ITの活用」と「教育」と考えています。特に地方においてはリソース不足を補う為に、テクノロジーを如何にうまく活用し、運用できるかが成功の鍵を握っています。

また、それと同時に「教育の充実」が必須になります。なぜなら、AIによる学習機能は今後もますます精緻化されていきますが、AIにどの粒度のデータを読み込ませたかによって、結果も変わります。その為、「人が関与する部分」も重要にもなる為、「人材の育成」が必須になります。

写真は昨年京都大学でIFITのトークイベントに参加した時の物で、私が説明している内容を「AIを使った同時翻訳」でスクリーンに投影されていました。例えばこれが一般的になれば、言語がネックでグロバールで活躍できてなかった国の優秀な人がグローバルマーケットに進出してきます。

その時に日系企業も給与面以外でも優秀な人々(日本人を含む)を獲得できる仕組みをもっているかが大切になると思います。

今はまだ、政府が主導している「働き改革」の1つとして様子をみている経営者も多いと思いますが、今全力で動き出した方がいいように思います。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!
いつもありがとうございます。

ノリ

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