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地べたを這いずるような5冊に圧倒された正月【私の正月三が日】

書くンジャーズ1月1周目のテーマは【私の正月三が日】。

三が日で本を7冊読みました。
親族と過ごす時間、最低限の家事と次女との遊びやレジャーの時間を除けば、ひたすら本を読んでました。
妻は2日から仕事、長女は自分の予定あり。こんなに集中して本を読んだのは何年ぶりか。
子どもたちの成長で家事育児の手間が随分減ってヒマになったもんです。

7冊のうち、2冊はスターウォーズの関連本ですので紹介省きます。
今日の記事で述べるのは残り5冊。4冊は同じ著者の本を2冊づつ。
残りの1冊は1月2日の記事に書いた本です。まずタイトルを列挙します。

THIS IS JAPAN :英国保育士が見た日本     ブレイディ みかこ
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー  ブレイディみかこ
夫のちんぽが入らない    こだま
ここは、おしまいの地  こだま
馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。  藤森かよこ

タイトルからなんとなくでも内容が想像できる本は一番上の一冊だけ。
あとの4冊は想像つきにくいのが特徴です。
これまでの35年の読書人生の中で、これほどタイトルがどぎづかったり下品に感じてしまう本を選んだのは初めてです。

たぶん、歳をとって自分の人間としての包容力が上がったのかな、と思っています。
特に列挙した5冊の真ん中のやつは(タイトルをコピペもしたくない笑)2年前から気になっていたのですが、タイトルで引いてました。でも今回読んでよかった。それは他の4冊も同じです。
5冊とも内容はハードでした。お正月のちょっとボケた頭じゃないと耐えられなかったかもしれない。

1と2は貧困・差別・分断が進むイギリスのある地区に住む、知性的な母親による生活の現場から社会を理解するレポート。
3と4はごく普通の日本の田舎、ごく普通の日本社会から、すこし外れた感覚と障害を持つ主婦による生活の日記。
5はごく普通の日本社会の中で生活する、ごく普通の女性が発するごく普通の女性に対するエール。

共通点は女性であること、そして自分の立場をはっきりとさせた上で書いていることです。
何を書くかも大事だけれど、誰が書くかも大事。この5冊は全てそれぞれの著者の立場からしか書けない内容。
地に足をついたというよりは、地べたを這いずるような内容に圧倒されたのがいちばんの共通点です。

大上段から語る社会論ではなく、夢やポエムに聞こえたりもする成功法でも、ひたすら尻を叩いて追い立てる自己啓発でも無い。
ただただ個人の立場から現実を語った本。
同じく地べたを這いずる僕に勇気をくれた著者たちです。


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