カタールW杯。個人的に面白かった試合ベスト20

20位 グループE 第1戦 コスタリカ対スペイン(0-7)

 この試合が行われたのは、日本がドイツに逆転勝ちを収めた直後だった。日本のグループリーグ突破の可能性が高まったことで、日本の行方を占う意味でも、このコスタリカ対スペインに目を凝らした人は多かったと思われる。結果はスペインの圧勝。コスタリカにシュートすら1本も打たせないという、文字通りの大勝劇だった。ドイツに勝ったこと、そしてこの試合を見た日本人の多くはおそらく「コスタリカには勝てる」と楽観的になった。そうしたムードが油断となり、結果的にコスタリカ戦の敗因となった。スペインはこの大勝により得失点差で優位となり、ドイツと引き分けて迎えた3戦目の日本戦を多少なりとも楽に戦うことができた。そしてそれが結果的に日本にとって幸いした。日本の属するグループEを混沌とさせる要因となった試合とも言える。


19位 決勝トーナメント1回戦 ポルトガル対スイス(6-1)

 欧州の強豪同士の一戦。ポルトガルの苦戦も少なからず予想されたが、蓋を開けてみれば、一方的な試合となった。大差がついてしまった要因は、立ち上がりからスイスが守備的な姿勢で入ってしまったこと。従来の4-2-3-1ではなく、後ろに人が多い3バック(5バック)で挑んでしまったことが、結果的にポルトガルを楽にさせてしまった。グループリーグでは悪くないサッカーをしていただけに、スイスの敗れ方はもったいなく映った。一方のポルトガルで驚いたのは、チームの大エース、クリスティアーノ・ロナウドをスタメンから外したこと。さらにはカンセロやルベン・ネーベスといった、従来のスタメン級の選手も何人か入れ替えていた。ポルトガルのフェルナンド・サントス監督が決勝戦を見据えて選手を使い回していることが、このスイス戦のスタメンから透けて見えた。ポルトガルは続く準々決勝でモロッコに敗れベスト8に終わったが、少なくともチームとしての余力はまだまだありそうなチームに見えた。ベスト8を目標とする日本がお手本にすべき選手起用法だと思う。

18位 準決勝 アルゼンチン対クロアチア(3-0)

 準々決勝でオランダに延長PK勝ちしたアルゼンチンが、勢いそのままに快勝した試合。圧巻だったのはアルゼンチンの3点目。そのアシストとなったメッシのドリブル突破になる。あのプレーを見せられると、さすがのクロアチアも降参するしかない。メッシが今大会披露したなかでも1番のスーパープレー。とはいえ、0-3で敗れたクロアチアにネガティブな感情を抱くことはなかった。人口約400万人の小国クロアチアが2大会続けて準決勝に勝ち上がったこと自体が本来拍手もの。準優勝した4年半前よりも選手の層は薄かったため、ここで息切れしそうなことは、準々決勝で延長に突入した時点でなんとなく読めていた。それでも3位決定戦も含め、クロアチアはよく頑張った。今大会における美しい敗者のひとつだと言えた。


17位 準々決勝 イングランド対フランス(1-2)

 大会前、優勝候補に挙げられていたチーム同士の一戦。準々決勝で見るには少々豪華なカードと言ってもいい。先制点となったチュアメニのミドルシュートは凄かった。全体的にもフランスの方がやや押していたという印象。だが一方のイングランドもそう悪くはなかった。ケインのPK失敗は確かに痛かったが、それ以上に目についたのは、選手交代を4人しか行わなかった点になる。しかも4人目のグリーリッシュが投入されたのは、後半アディショナルタイムの8分という遅さだった。3人目のラッシュフォードが入ったのも後半35分。イングランドはベンチに控える強力なアタッカーを有効に活用できずに敗れたという印象が残る。サウスゲート監督がもう少し早く交代のカードを切っていれば、イングランドの同点も十分ありえた試合。そうした意味でも惜しかった試合になる。


16位 準々決勝 ポルトガル対モロッコ(0-1)

 前評判ではポルトガルの方が優位。誰もがそう思っていたが、ベルギー戦、スペイン戦に続いて、伏兵モロッコが番狂わせを起こした試合になる。モロッコの堅さが目立った試合でもあるが、ポルトガルのサッカーもけっしてそれほどよくなかった。ひと言でいえば、サイド攻撃の追求が甘かった。真ん中からの攻撃が多く、悪いボールの奪われ方をしては、モロッコに逆襲を喰らう場面がそれなりに目についた。その要因は純粋なサイドアタッカーがいなかったこと。スタメンを飾ったブルーノ・フェルナンデスとジョアン・フェリックスはともに真ん中系。彼らがサイドに張って構える時間が少なかったため、サイド攻撃はほぼサイドバックの単独突破に委ねられていた。終盤、モロッコは5バックで守備を固める作戦に出たが、それでもポルトガルは点が取れなかった。サイド攻撃ではなく、センターバック(ペペ、ルベン・ディアス)をゴール前に上げるパワープレーにチャンスを見出そうとした。ポルトガルは勝てそうな試合を落としたという印象。番狂わせには必然性があった。

15位 グループH 第1戦 ポルトガル対ガーナ(3-2)

 前半はスコアレスながら、後半には両チーム合わせて5得点が入る撃ち合い。ポルトガルGKディオゴ・コスタのミスも含め、最後までバタバタとした試合。レベル的にはいまひとつだったが、見ている分には面白かった。

14位 グループC 第2戦 アルゼンチン対メキシコ(2-0)

 初戦でサウジアラビアに敗れたアルゼンチンにとっては、負ければ敗退という緊張感のなかで迎えた試合。後半19分までスコアは0-0。アルゼンチンに苦しいムードが漂い始めたそのときだった。メッシの地を這うようなミドルシュートが決まったことで、アルゼンチンは息を吹き返すことに成功。そこから決勝まで勝ち進むわけだが、その躍進の要因はこのメキシコ戦にあった。ここでメッシを乗せてしまったことが、結果的にアルゼンチンを勢いづかせる結果となった。メキシコは本来の力を発揮できずに敗れたという印象。選手の力量を踏まえれば、メキシコはもう少しアルゼンチンを苦しめることはできた気がする。引いて守って負けるより、キチンと攻めて負ける方が後味は何倍もいい。この試合の敗戦が、これまで7大会続いていたメキシコの決勝トーナメント進出記録を止める痛い敗因となってしまった。

13位 グループB 第3戦 イラン対アメリカ(0-1)

 グループリーグ突破には勝利が絶対条件のアメリカと、引き分けでも突破が可能なイラン。先制したのはアメリカだったが、1点返せばイランが状況をひっくり返すことができたこの試合は、いわば、かつてのアウェーゴールルールに基づくチャンピオンズリーグのような高い緊張感があった。1点が同点弾を通り越して、一気に逆転弾となる試合。そして実際、イランは惜しいチャンスをいくつも作った。あと5分あれば、結果は異なるものになっていた可能性は十分あった。アメリカも好チームだったが、イランもそれに負けない好チームだった。できれば上に行かせてやりたかったチーム。次が見たかったチームと言ってもいい。敗者の健闘が光った試合。美しく散ったイランに思わず拍手を送りたくなった。

12位 準決勝 モロッコ対フランス(0-2)

 あらゆる0-2のなかでも、内容的に最も競っていた試合。敗れたモロッコに悲壮感など全く漂ってはいなかった。強者フランスに、最後まで怯むことなくパンチを打ち続けた。現場には、そんな今大会のモロッコを讃える声が相次いでいたと聞く。その中には、今大会一の「美しい敗者」という声も含まれている。圧倒的な強者相手に弱者が正々堂々と撃ち合う姿は、まさに感動的。クロアチア相手に120分間も(5バックで)後ろに引いて守ろうとした日本とはまさに正反対の戦いぶりだった。今大会のモロッコの躍進は決してまぐれではない。そのことを証明した試合。敗れてもなお、多くのサッカーファンから拍手を送られそうな試合。今大会を経て、世界中にモロッコファンが増えたことは間違いない。

11位 グループC 第1戦 アルゼンチン対サウジアラビア(1-2)

 今大会全64試合のなかで最大の番狂わせはどの試合かといえば、おそらくこの試合になる。大会3日目の最初のゲーム。開幕戦から数えて5試合目にあたる試合だ。毎回グループリーグで番狂わせはある程度発生するものだが、さすがにサウジアラビアがアルゼンチンに勝つと予想した人はほぼいなかったはずだ。いわば今大会の火付け役となった試合と言ってもいい。メッシ人気から、アルゼンチンは今大会、多くのサポーターの声援を受けて決勝まで戦うことができたが、いま振り返れば、このサウジアラビア戦だけが唯一のアウェーだった。アルゼンチンがサウジアラビアに負けると思わなかったとは先述したが、加えて言えば、ここからアルゼンチンが優勝する姿を想像した人もおそらくいなかったのではないか。優勝したチームが唯一敗れた相手が、全32チーム中、最弱と目されていたチームだったという事実にも驚かされる。他の競技ではまずあり得そうにない、サッカーならではの特殊性を思わずにはいられなかった。

10位 グループF 第3戦 ベルギー対クロアチア(0-0)

 引き分け以上で突破が決まるクロアチアと、勝たなければグループリーグ敗退が濃厚なベルギー。そうした設定のなかで始まったこの試合は、グループリーグ3戦目のなかでも必見のゲームに値した。結果はスコアレスドロー。ベルギーが少なくとも4つはあった決定機のうち1つでも決めていれば、大会の行方は違っていたかもしれない。それくらい紙一重の戦いだった。タラレバ話をすれば、もしこの試合でベルギーが勝っていれば、日本の決勝トーナメント1回戦の相手はベルギーだった。そうなれば日本は前回の雪辱とばかり、もっと良い戦いができたという気もする。クロアチアの3位もあり得なかったわけだ。そうした意味でも、今振り返るとこの試合が持つ意味は重要だった。接戦続きだった今大会を象徴するゲームと言ってもいい。

9位 グループB 第2戦 ウェールズ対イラン(0-2)

 グループリーグの中でも隠れた好ゲーム。格下と見られていたイランが、サポーターの声援を受けながら格上ウェールズに粘り勝ちした一戦。ひと言でいえばそうなるが、単純に試合そのものが面白かった。ハイライトは、後半41分にウェールズGKヘネシーが退場して以降の両チームの攻防になる。何とか引き分けに持ち込みたいウェールズと、絶対に勝ち点3が欲しいイラン。後半ラストの15分間は、まさにW杯の真髄を見るかのような緊張感の高い内容だった。決して強豪国とは言えないチーム同士の試合だけに、見逃してしまった人は意外と多いのではないか。筆者がこの試合に注目していた理由はイランにダークホースの匂いを感じていたからなのだが、結果は大当たり。面白い試合を見られた満足感を味わうことができた。


8位 グループE 第1戦 ドイツ対日本(1-2)

 日本の勝因は素早い選手交代と、それに伴う布陣変更によって、ドイツを混乱させたこと。そしてもう一つが、数多くあったチャンスをドイツが決められなかったこと。もし早い時間に2-0にされていれば、その時点で日本は終わっていた。今回のベスト16という成績はあり得なかった。僕はそう思う。日本がよくやったことは間違いないが、それなりに運があったことも事実。この試合の前日にサウジアラビアがアルゼンチンを相手に起こした番狂わせも、日本を多少勇気づけたことは間違いない。日本が世界を驚かせたことは確かだが、喜びすぎは禁物。もしもう一度ドイツと戦えば、おそらく今度は2点差以上の差はつけられて負けるだろう。実際、内容ではそれくらいの差があった。次にドイツと対戦するのは4年後なのか、それとも8年後なのかはわからないが、その時はもうラッキーは通用しない。近い将来、その再戦を期待したい。
 

7位 グループE 第2戦 スペイン対ドイツ(1-1)

 筆者がグループリーグで見た試合のなかでは、最もハイレベルだった試合。ひと言でいえばそうなる。内容はほぼ互角。準決勝でもおかしくないくらい、超がつくほど高レベルな試合だった。このドイツ、そして、このスペインに日本はよく勝てたなと、いま改めて思う。ドイツとスペイン。運だけでこの2チームに勝つことは確かに不可能ではあるが、それでも今回の日本の番狂わせには多大な運が作用したと、改めて強調したくなる。ドイツは今回グループリーグ敗退に終わったとはいえ、サッカーそのものは決して悪くはなかった。日本人の僕がいうのも何だが、決勝トーナメントで見たかったのは日本対クロアチアではなく、ドイツ(あるいはスペイン)対クロアチア。クロアチア戦における日本の臆病な戦いぶりを見せられると、そう思わずにはいられなかった。

6位 決勝トーナメント1回戦 モロッコ対スペイン(0-0延長PK3-0)

 日本に敗れ2位通過となったスペインの相手は、ジブラルタル海峡を挟んだ隣国のモロッコだった。当初首位通過が予想されたベルギーでもクロアチアでもない、北アフリカのアウトサイダー。ブラジルがいる山を避けることができた上に、決勝トーナメント1回戦で欧州の強豪をも避けることができた。この2位通過は、スペインにとってはまさに願ってもない展開だった。にもかかわらず、延長PK戦の末、スペインは敗れた。ショックの大きい敗戦であることに変わりはないが、少なくともそのサッカー的には穴はなかった。敗因を探すのに苦労する試合だったが、ここはあえて、両チームともよかったと言っておきたい。スペインに穴はなかったと述べだが、同様にモロッコにも穴はなかったのだ。布陣は両者とも4-3-3。お互いががっぷり四つに組む、レベル的にも申し分ない試合だった。選手の力量で上回るスペインが押していたことは確かだが、モロッコもそれなりにチャンスを作りスペインを慌てさせた。ボール支配率ではスペインが大きく上回ったが、チャンスの数はほぼ互角だった。負けて元々のモロッコと、絶対に負けられないスペイン。PK戦を分けたのは、両者のプレッシャーの差。その結果は、強者スペイン相手に最後まで陣形を維持しようとしたモロッコへのご褒美に見えた。

5位 グループF 第2戦 ベルギー対モロッコ(0-2)

 初戦で強豪クロアチアに0-0で引き分けたモロッコと、カナダに1-0で辛勝したベルギーによるグループ第2節。クロアチア戦のモロッコのサッカーが思いの外よかったこと、そしてベルギーの調子があまりよくなさそうに見えたので、筆者のこの試合への関心はより高まっていた。結果はモロッコの勝ち。番狂わせであることは確かだが、内容的には順当だった。なによりモロッコのサッカーがよかった。4-3-3の布陣で高い位置から終始ベルギーにプレッシャーをかけ続けた。この試合の勝利がモロッコにとって大きな自信になったことは間違いない。決勝トーナメントでスペイン、ポルトガル、フランスといった強国相手にも引かずに向かっていく姿に、それはよく表れていた。今大会のモロッコ躍進のきっかけとなった試合。一方で、近年躍進を続けていたベルギーの一時代が終わったことを実感した試合でもあった。


4位 準々決勝 オランダ対アルゼンチン(2-2延長PK3-4)

 この試合の直前に行われたクロアチア対ブラジル戦に比べるとレベル的には少し落ちるが、試合のエンタメ性では負けていなかった。この試合のハイライトは、10分を超えた後半アディショナルタイムの最後のプレー。土壇場での同点ゴールとなった、あのサインプレー、トリックプレーになる。見るもの全てを欺いた、あのまさかのゴールには思わず酔いしれた。オランダの強心臓ぶり、もっといえば、ファンハール監督の曲者ぶりになりより驚かされた。名将はタダでは死なない。可能な限りジタバタし、相手に抵抗しようとする。この試合のオランダに僕はそれを感じた。サッカーの内容はイマイチだったが、その負け方に名将の片鱗を感じたことは確か。狡賢いアルゼンチンもそのらしさを存分に発揮するなど、最後まで目が離せない面白い試合だった。

3位 グループE 第3戦 日本対スペイン(2-1)

 モラタによるスペインの先制点が決まったのは前半11分。この時、試合の内容から考えても、後に日本が逆転しそうなムードは全くなかった。すでにグループ突破に優位な状況だったスペインがある程度手を緩めてくれたことは事実だが、そうした事情を差し引いても、この試合展開を想像することはできなかった。試合全体のボール支配率はスペイン78%に対し、日本14%(8%は中韓)。日本は終始スペインに押されまくった。日本のチャンスは得点シーン以外では1度あったかどうか。にもかかわらず、日本は勝った。様々な要素が複雑に絡んだ末の複雑怪奇なストーリー。今大会の日本のハイライトは間違いなくこの試合になる。

2位 準々決勝 クロアチア対ブラジル(1-1延長PK4-2)

 決勝戦がW杯の決勝史上最高の名勝負になったことで隅に追いやられた感があるが、この試合を見た直後に抱いたこちらの感想は、「間違いなく今大会ナンバーワンの名勝負」だった。試合は0-0のまま延長戦に突入。その延長前半のロスタイムにネイマールが鮮やかなワンツーから先制点を叩き出したとき、おそらく誰もがブラジルの勝利を疑わなかったと思う。だがそれでもクロアチアは最後まで冷静だった。執拗にブラジルボールを追いかけ回し、得点のチャンスを狙っていた。それが結実したのは延長後半12分。ペトコヴィッチのゴールをアシストしたオルシッチが左サイドを突破したそのとき、僕にはゴールが決まりそうな予感が確実に走った。優勝候補ブラジルに最後まで高い位置でプレッシャーをかけ続けたクロアチア。ボール支配率は45%同士で互角(10%は中間)だったことからもわかるように、クロアチアはボールを奪い返す術でブラジルに勝っていた。こう言っては何だが、そのPK戦の結果は始まる前から何となく見えていた気がする。PK戦への突入に対し、精神的ダメージが大きかったのは明らかにブラジルの方。勢いはクロアチア側に大きく傾いていた。だがPK戦で散ったとはいえ、ブラジルもバランスの整った悪くないサッカーをしていた。両チームが120分間高い位置でやり合ったこの試合は、まさに準々決勝に相応しい名勝負に値した。


1位 決勝 アルゼンチン対フランス(3-3延長PK4-2)

 前半を折り返して2-0。後半に入ってからしばらくも、アルゼンチンのペースは変わらなかった。ところが選手交代を機にフランスはジワジワとペースを回復していく。そしてPKで1点を返すと、流れは一気にフランスへ。その直後に同点弾となるエムバペのスーパーゴールが決まるや、試合は一気に名勝負へと発展していった。個人的に一番印象に残ったプレーを見たのは、延長後半の終了間際。コロ・ムアニの決定的なシュートを防いだ、アルゼンチンGKエミリアーノ・マルティネスのセーブになる。もしあれが決まっていれば、優勝はフランスだった。今大会は接戦、紙一重の勝負が相次いだが、この決勝戦も例外ではなかった。試合を見終わった後は、ジェットコースターから降りた時のような感覚に陥ったことを覚えている。名勝負が頻発した今大会を締めくくるに相応しい、最高のエンターテインメント。優勝したアルゼンチンはもちろん、最後まで試合を盛り上げたフランスの底力にも恐れ入った。両チームともに大きな拍手を送りたくなった試合。カタールW杯は、間違いなく過去最高のW杯だった。

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