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#15 思考力を高めよう

まただいぶ時間が空いてしまいましたが、
15回目の今日は思考力について記載をしたいと思います。

「うちの子、考える力が無いんです」

「質問しても「わかんない~」とか「しらな~い」とか。。。
全然会話にならないんですよ。」

教室運営をしている際に、
こういう話を聞くことが多かったです。

こういう話をしている時の親の心境としては、
「この子は本当に大丈夫なのか」
という心配がとても良く見受けられました。

思考力は今、とても求められる時代になっています。
故に文科省でも思考力を掲げ、
各種入試問題なども今までの知識型ではなく、
教科横断型の複数の知識を組み合わせて考える問題が増えていたりします。
だからこそ保護者の方は心配なのではないでしょうか。

よって、思考力を成長させようと、
家庭でもコミュニケーションの一環として、
子どもたちに質問を投げかけよう!
という取り組みを行うのだと思います。
この取り組み姿勢に関しては何ら問題はないと思います。
ただ、その質問の仕方が大事になってくるのです。

そこで私がお伝えする方法は
『コミュニケーションを疑問形で行う』ということです。

例えばテレビを見ているときに、
「このニュースを見てどう感じた?」
「あなたならこういう時どうする?」
といった投げかけをしてみるということです。

テレビを見ている時というのは親も集中して見てしまうと思いますが、
ここがチャンス!
と捉えてコミュニケーションを深めていけることが大事だと考えます。

家庭によってはテレビは見ない、
ということもあると思いますが、
その場合は学校生活をネタにコミュニケーションでも構いません。
ただし、「今日、学校どうだった?」という内容ではなく、
しっかりと振り返りができる内容の質問にしていきましょう。

例えば、
親「今日は何の教科があった?」
子「算数、国語、・・・」
親「今日はその中で何が一番楽しかった?」
子「国語かな」
親「国語か。なんで?」
子「漢字のテストがあって満点取れたから」
・・・
といった感じで、
何が、どのように、どうなったかという道筋をたどれるような質問をしていくのです。
こうすることで子どもの考え方が整理されるだけではなく、
どのように伝えると相手に伝わりやすいかが感覚的に理解できるようになります。

一方で「今日、学校どうだった?」という質問だと、
考えることが面倒な子は「楽しかった」といって、終わりになります。
たとえ「何が楽しかったの?」といって返しても、
「全部」とか「給食」とか当たり障りのない答えを出して終了です。

ですから、広がりを持たせつつも、
ある程度回答を絞りやすくする質問を心がけてみてください。

また、子どもが質問をしやすい環境作りなども心がけるとよいでしょう。
子どもが興味を持ちそうな場所(博物館等)に連れていき、
子どもが「これってなに?」などの質問を投げかけやすくするのです。
その際も単に答えを言うのではなく、
「あなたはなんだと思う?」という投げかけをすることが大事です。
興味関心が高い分野であれば子どもも比較的一生懸命考えます。
そしていろんな答えを導くことでしょう。
ここで大事なのはどんなに突拍子もない答えだとしても、
否定するのではなく、さらに「なんでそう思ったの?」と聞くことです。
そうすると大人では感じないような答えが返ってくることがあります。
そうしたら「そんなこと私は思いつかなかった!すごいね!」などと、
一言添えて答えを言ってあげるなり、
共感してあげるなりすると良いでしょう。

何においてもそうですが、
自分が考えたことを頭ごなしに否定されると考えることを辞めてしまいます。
特に親としては子どもに間違ったことを学ばせたくないと思い、
正しいことだけをインプットさせようとしがちです。
実際に私も意識しないとそうなりがちなのですが。。。
ただ、子どもの可能性を広げていくためには、
間違っても良いので考えさせ、
そして、それを言いやすい環境を作ること大事なのです。

学年が低くなればなるほど、
考えるときに時間を要します。
すごく長い沈黙になることもあります。
でもそれていいのです。
「ちゃんと考えてるの!?」
「早く答えて」というのではなく、
考える際は子どものペースでしっかりと考えさせてください。
そうすることで子どもの未来は切り開けられます。

AIが普及していく現代だからこそ、
子どもたちは思考力を求められているというのは先に記載しました。
であれば、親の視点で物事を押し付けるのではなく、
自由な発想ができるようにしていくことを心がけていきたいものです。

本日もお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

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