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#6 学歴は必要?

今回は学歴について考えてみたいと思います。
学歴は必要か、
という問いは現代においてはさまざまな意見が飛び交っています。
先に私の意見を記載すると

『学歴は必要』です!

正確に言うと学歴というよりは学力が必要であると考えています。
その学力をはかるのに皆さんが使うのが学歴ということになるのではないでしょうか。

実は私自身の人生を振り返ってみた時に、
学生時代はあまり学歴というものに興味関心を持つことがありませんでした。
何となく大学に行けたほうが良いくらいにしか思っておらず、
お金のことを考えると国公立に行けたらいいなくらいにしか大学を捉えていなかったのです(結果私立でしたが。。。)。
また、学校の先生を目指していたものの、
教員免許に関しては教育課程を受講すればよかったため、
大学に関しては行ける大学でよいと考えてしまっていました。

そんな私が学歴について考えさせられるようになったのは社会人になってからです。
塾講師として指導を始めましたが、一流と呼ばれる大学出身の先生方が多く、
その先生たちの授業の知識の豊富さに圧倒されたのです。
もちろん、経験がものをいう職業でもありましたので、
私も退職する頃には最上位のクラスを担当するには至りましたが、
それでもトップの先生との埋まり切らない差を感じたのを今でも覚えています。
要はこれが学力の差であり、学歴の差なのだと思いました。

では、学歴・学力があると何が良いのか。

色んな良い点があると思いますが、
私は信頼を得られやすいということではないかと考えます。

例えば書店に行くと分かると思いますが、
学習参考書のところには「東大生ノート」であったり、
「東大生がやっていた○○」、「東大生が教える○○」といった
タイトルの本が多くみられます。これはなぜか。
そうです。
東大は日本一の大学であるとほとんどの方が認識しているため、
東大と聞くと信頼できてしまうからにほかなりません。
そして、実際にその類の本を読んでみると、
やはり自分では思いつかなかったようないろんな発見をすることができます。
つまりはそれだけいろんな知識を身に着け、
学力を伸ばしてきた結果が東大合格という学歴につながっているのです。

また、よく就職に有利と言われることがあると思いますが、
これにも理由があります。

例えばプロ野球のドラフト会議を考えてみてください。
プロに指名される選手というのは、
高校野球の甲子園で活躍した選手が注目されたり、
甲子園に出なかったまでも速い球を投げられることで有名になった選手や、
高校通算本塁打の記録などを持つ選手が指名されることが多いですよね。
スポーツの場合でいえばこのように成績を残してきた選手が、
プロ野球球団のスカウトに将来の可能性などを期待され、
プロ野球選手としての門をたたけるわけです。

これを就活に置き換えると、
企業側が期待を持つ部分は学歴といえるのではないでしょうか。
就活は基本的にエントリーシートと面接でことが進みます。
そのため、判断できる材料が少ないため、
注目しやすいのが学歴ということになるわけです。
たとえ大学で同じことを学んできたとしても、
そこに至るまでにどちらの方が努力をしてきたか、
といわれれば学歴が高い方、となるのは当然ではないでしょうか。

こう書くと個性の方が大事とか、
どんなことをやってきたかが大事といわれそうですが、
よく考えてみてください。
企業にはそれぞれの特徴があり、
その企業に集まる学生はみな同じようなことを学んだり、
経験してきたような人たちが集まるのです。
ですから、確かに個性があることは認めますが、
結局それはみんな同じで、やってきたこともみんな同じ。
であれば、差を付けられるのは今までの頑張り、
要は学歴になるということです。

私の好きな著者に千田琢哉さんがいます。
その方の本でも記載がありますが、
有名企業になればなるほど大学ランクが明確になっています。
私の妻も一時期、有名企業ではありませんが、
人事をやっていた経験があり、
同じように大学でランクが決まっていたという話をしていました。

どうでしょうか。
学歴社会ではなくなりつつある、
などの話もあるかもしれませんが、
学歴がなくていいという時代でないのです。
ですから、学生の皆さんは学力をつけ、
学歴を獲得してほしいと思います。

とはいえ、高学歴でもダメな奴はいっぱいいるじゃないか!?
という声があるのも事実です。
でもこの場合は学歴があるだけで真の学力が無いのです。

真の学力とはどういうことか。それは「思考力」のことです。
今までの勉強はよく詰め込み式といわれています。
テストや入試で求められたことは、
覚えた知識を正しく表現できるか、が問われていました。
この場合、とにかく勉強時間を確保して、
知識量を増やせば勝負できたため、
真の学力が身につかなかったのです。

しかし、今の時代は違います。
入試においても教科横断型と呼ばれる問題が増え、
さらには日常生活での問題解決に結びつくような出題がされるようになりました。
それにより一つの知識だけではなく、
複数の知識をいかに結び付けていかなければ、
解答にたどり着かない問題が増えています。
良い例が大学入学共通テストの数学です。
ネットでも問題を見ることができますのでご興味がある方は、
是非見てみてください。

こう考えると今後はより学歴=真の学力となり、
学歴がより重要なものになっていくのではないかと思います。

ですから、もう一度言います。

学生の皆さんは真の学力を身につけ、
学歴を大切にしてください。

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