#3 勉強の仕方を考えよう
第3回目の今日は勉強の仕方について考えていきたいと思います。
勉強の仕方が分からないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そんな方に少しでも参考になればと思い、
頑張って書きたいと思います!
勉強の仕方は沢山あると思いますが、
大事なポイントとしては、
楽しく、時間をかけて、考えながら、沢山解く
ということになるのではないかと思います。
これってよく見ると勉強に限った話ではないですよね。
保護者の方であれば当たり前のことであると思いますが。。。
WBCで日本が優勝したので野球の話をすると、
WBCで活躍している選手はみな幼いころからホームランを打ったり、
剛速球を投げたりしていたかというと、そんなわけはありませんよね。
他の選手よりは優れた部分はあったかもしれませんが、
練習をしなければ才能も開花はしませんし、
ましてや輝かしいプロの世界で成績を残すためには、
ただ練習してもダメです。
1つ印象的なエピソードを紹介したいと思います。
二刀流で今や世界一のプレーヤーと称される大谷翔平選手が、
アメリカに行ってからバットの芯の部分を太くしたという話をTVで見ました。
アメリカには細かな変化をさせるピッチャーが多く、
日本の時と同じバットでは芯でとらえにくいため、
バットの芯を太くしたというのです。
ただ、このシフトチェンジは飛距離が出にくくなるといわれているのですが、
大谷選手は自分のパワーを考えると、バットを変えるのが最適解と考え、
結果、2021年にMVPをとったとのことでした。
このように一流選手に関してはただプレーをするのではなく、
環境に合う状態を考え、変化をさせ、結果を残すのです。
しかし、勉強のことになると、
楽に成績が伸ばせる方法があるのではないか?
とか、勉強はセンスだとかみんなが考えがちです。
確かに多少なり教科の得手・不得手があることは否めないと思いますが、
結局のところ勉強も野球と一緒で練習しないとできるようにはなりません。
逆に言えば、やればできるようになります。
でも、勉強という言葉がマイナスの感情を生み出しているため、
なかなか勉強に精が出ない、というのが結局のところの悩みだと思います。
そのため「楽しく」やることが大事になります。
#1でも書きましたが人間は楽しいことにはいくらでも時間を使えます。
ですから、勉強が楽しいものであると感じられるようになることが第一歩になります。
では、勉強が楽しいと感じられるようにするためにはどうしたら良いかについて考えていきたいと思います。
※ここは保護者向け
①YouTubeを活用する
現代、将来なりたい職業でも上位に入るようになったYouTuberですが、
それだけ今の子どもたちはYouTubeを見ているということになります。
YouTubeというと勉強に縁遠い感じがすると思いますが、
学びたい内容の大半はYouTubeにアップされていると思っていいでしょう。
私も今、お金の勉強をするために簿記を学んでいますが、
YouTubeを活用しています。
今の子どもたちにとってYouTubeは楽しいものですから、
それを活かして勉強させるようにすれば良いのです。
ただ、いきなりYouTubeで勉強しなさい!
と言ってもやらないと思いますので、
子どもが感じた疑問などを一緒にYouTubeで検索して見るなどして、
学ぶ姿勢を一緒に持つのがよいと思います。
そうすることで分からないことはYouTubeという仕組みが出来上がるでしょう。
ちなみに私には小学校1年生(もうすぐ2年生)の娘がいますが、
掛け算をYouTubeで覚えさせました。
色んな動画が上がっていますので子どもに合いそうな動画を見せて、
これ面白いからやってごらんと言ったらよく見るようになっていました。
こんな感じで覚えさせたいことを促すのも良いと思います。
②親が楽しそうに勉強してみる
子どもは親の楽しそうな姿を真似するといわれているのはお分かりかと思います。
逆にいうと親がしないことは子どももしません。
つまり、親が勉強する姿勢を見せなければ子どもは勉強しない、ということです。
それを象徴する例を1つ挙げると、
新型コロナウイルスが拡大したことで、
将来なりたい職業ランキングで上位になった職業があります。
それは「会社員」です。
いままで会社勤めだった親の仕事がテレワークという形で身近に見れるようになったことが要因とのことですが、
このことからも子は親の姿を見て育つというのがお分かりかと思います。
また、本を読む子に育てたければ親が楽しそうに本を読むのが効果的とよく言われます。
これは私の実体験でも言えるのですが、娘は私が本好きだと思ってくれているようで、
自分でも本を読むようになりました。
ジャンルは偏っていますが、それでも本を読むようになったことはいいと思いますし、
たまに私が読んでいる本に興味を示し、一緒に読もうとしたりもします。
このように、親が楽しそうにしているものに子どもは興味を持ちますので、
子どもが勉強に興味を持つようにするためにも、
何か一緒に資格試験など学習してみるとよいのではないでしょうか。
③塾という選択肢
勉強そのものの楽しさを感じられる場所が塾ではないかと私は思っています。
学校では教わらないような解法、いわゆる塾技を学ぶことで、
刺激を受けられるのではないかと思います。
ただ、塾に通うことが根本的な解決になる場合とならない場合があります。
ならない場合はどんな時かというと、
子どもが塾にいかされている、といった消極的に塾に通う場合です。
学童保育の教室長だった時によく塾通いの相談を受けましたが、
大事なのは目的をもって塾に通うことだと私は思います。
小学生の場合、この目的は親が考える目的(例えば学習習慣を身に着けたい等)であり、
子どもが行きたいという場合はあまり多くないと思います。
子どもが行きたいと言ってきたとしても、
友達が行っているからといった勉強とは違う目的の場合が多いです。
この場合では塾に行くことが目的になってしまっているため、
あまり良い選択肢とは言えないでしょう。
私が高校受験指導をしていた時の話でいうと、
この高校に行きたい!という明確な目的をもって通っていた生徒は頑張って成績を伸ばそうと励んでいましたが、
どこでもいいと投げやりになっていた子はもちろん成績は伸びませんでした。
投げやりになっていた子たちは共通して「親が行けっていうから」といった感じで、
行かされているというオーラがとても強かったです。
このことからも塾に行くから成績が伸びたり、
勉強が楽しくなるのではなく、
塾という手段を上手く活用して目的(志望校合格)を達成させようとするから成績が伸びたり楽しくなるのだと思います。
よって、自分事として勉強を捉え、
そのために塾に行くのであれば効果はあるでしょう。
以上が私が考える勉強の楽しさを感じられる方法です。
他にもいろんな方法があると思いますが、
紹介できる内容が出てきたら改めて記載したいと思います。
さて、勉強の楽しさを感じられたら次は時間をかけて、
ということになりますが、
これはただ単に時間をかければ良いのではないということを#1で記載しました。
1つの問題にだらだらと時間をかけるのではなく、
分からない問題はある程度(5分くらい)悩んでも全く手が着かなければ、
解答解説を読みましょう。
そして、改めてチャレンジする。これを繰り返してください。
ちなみに解答解説を見た後にすぐ解いても答えを覚えてしまっている可能性が高いため、
次の日か2日後に解き直しするのがおススメです。
そして、自力でしっかりと解けるようになるまで時間をかけてください。
これが正しい時間のかけ方です。
ちなみに、まじめな子ほど答えを見るのは悪いことだと感じてしまいがちですが、
もちろん、まったく何も考えずに答えを見て終わりにするのは良くないですが、
きちんと自分が出来る範囲で考え切ったのであれば悪いことではありません。
むしろ、無駄に時間だけがすぎることが自分にとって悪いことだと割り切ってやりましょう。
大事なのは答えを見ないことではなく、自分でできるようになることなのですから。
次に、考えてですが、
どんなに簡単な問題であっても、
どんなに難しい問題であっても、
一つ一つの問題に対して考えることは大事なことです。
例えば、数学では自分で解いた解法以外の方法はないかを考えてみる、
英語では知らない単語があっても前後の文脈から単語の意味を推測する、
といった感じです。
このような思考によって自分の視野を広げることができ、
自分の可能性を広げることにもつながります。
出来たから終わり、分からないから飛ばすではなく、
他に解法はないかと疑ったり、
推測してみることで思考力がついていきます。
面倒くさがらずにやってみましょう!
最後の沢山解くは言わずもがなですね。
できるようになるまで何度もやりましょう。
以上が勉強の仕方です。
結局何かできるようになるためには、
地道な努力しかないということです。
でも、勉強が楽しいと感じられればそれも苦痛に感じなくなると思います。
私の教え子にも勉強をもっとやりたいのに時間が無い!
と嘆いている子がいました。
みなさんがそうなってくれることを信じて今日はおしまいにしたいと思います。
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