典 雅
短歌
国歌大観通読男一気読み
軽い読み物
かの吉本隆明は「無人島にひとつだけ本を持っていけるとしたら?」という問いにこう答えている。 「国歌大観」 「一冊じゃねえじゃねえか」というツッコミはあるがその回答はずっと私の心を支配した。こっちは古歌の教養なぞ一ミリもないのに。 またこの世の中には辞書を通読する人々がいる。かのOED (Oxford English Dictionary)すら通読する人がいるのだ。通読した体験をもとに一冊の本になっているほどである。 先日私の口座にボーナスが振り込まれた。給与明細を見た
補いも亡くしたもので繕えず音にぞ疎き氷の世界
春霞行き交う笑いその中に溜まる暁静と振り向く
尖端に戦くのにも虫がよく本日びりっけつを考える
虻となり罪の間に間に雨となるそうでなければ架けられぬ虹
陽と水面憎いすべての晴れ色に通りすがりは疲れて見えた
浅葱夢ただ浅いまま時は過ぎ皐月の末に逢はむとぞ思ふ
「拾玉集」(1907)から(3572)まで ・(2293) 重さってこう出せばよかったのか… ・(3152) 綺麗に逆から突いてるよねえ ・(3507) ザ・名作に対してこれはイーブンと言っていいでしょ ・(3517) 前後それぞれの終わりと併せての終わりを両方作るのって結構難しいと思うんだよね ・(3542) …俺は後ろの方が好きだな
仮初の夜は安くも光ある明かりに群れる煙を浴びて
「拾玉集」(1304)から(1906)まで ・(1308) 「春のあるじ」で勝ちだよね ・(1396) このカット割りである ・(1451) 笑点臭 ・(1620) 創作の妙 ・(1894) この鐘というのが音の伝播のイメージの根源にあるべきよね
忘れ去る際に差し込む血肢の砂すべての罪は一瞬である
「拾玉集」(702)から(1303)まで ・(702) やっぱり始まりはすべて故郷ですねえ ・(705) 教科書的な音の使い方 ・(1016) これひょっとしてめちゃくちゃ残酷なこと言ってる? ・(1027) なんだかんだ回転系の収まりのよさ捨てがたいですね ・(1203) その術は俺に効く…
世の中の光が満ちる部屋のドア風景画との区別もつかず
夜明けには二人振り向く道すがらまた美しくまた微笑んで
天才が合間合間に散ったよな都十字路雨のプリウス
「拾玉集」(1)から(701)まで ・(3) また間開けちゃったけど、これいい情景だなあ ・(49) 寿命って何なんでしょうね… ・(461) うまいこと言えてるんだからまだ余裕あるだろお前 ・(630) キャッチコピー風味 ・(676) 目が粗くないといいね…