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散らばった要素を愛でる
寝まくったおかげか、例に漏れず悪夢と吉夢の境のような夢を見る。
夢の中のノスタルジックな風景自体は決して嫌いじゃないし、どこか心の中の郷愁中枢を刺激してくれることが、現実世界での何かと重要なスイッチングを果たしてくれ、起床直後は疲労感にさいなまされようと、案外日中のパフォーマンスにおいて良好だったり、思いもよらないアイデアが湧きやすかったりするから面白い。いわゆるセレンディピティ(計画的偶然)の一種なんだと思う。
夢ももちろんそうだけど、人のやる気って、どこから芽生えるかわからないから本当に油断できないな。
計画的偶然を起こしやすい方法の一つに、腰が重たい案件やタスクに対して、自分の中でモチベやパフォーマンスを上げるため「カッコいい名前をつける」がある。
例えば曲名。仮タイトルで構わないから、自分が気に入った名前をつけて臨んでみると、多少無機質に接していた曲にも突然「早くこの曲に着手して名前通りのフォルムに仕立て上げたい」といった欲が掻き立てられ、気づけば手を動かしまくっている…といった場合が多い。
さらには、"タイトル先行で作る" が故の掛け算的アイデアの振り降りもあり、当初予想したものとは良い意味で期待を裏切られるような曲が出来上がったりもする。
名前はそれくらい、抽象に具象という命を与える。ともすれば諸刃の剣だけど、少なくとも僕にとっては使える。
とにかく、やる気が出ない出ないなどとは言いながら、実は周りを見渡すとやる気が出るための要素なんてそこかしこにあるのだ。最初の「えいやっ」だけがしんどいのであって、そこを乗り越えると、とたんに慣性が働き出し、一気に作業が進み出す。
散らばった要素を愛でる。どこかで集約作業を施す。
だから寝ている間も含め、やはりどこかに良いネタはないか貪欲になってしまうのである。
今日はこんなところで。
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