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日本語レッスン:レベル別会話レッスンの進め方

来るもの拒まずのレッスンなので、会話だけしたいという方のレッスンも引き受けています。

または、教科書を1冊終えて、力試しに会話の比重を多くするというパターンもあります。

「会話を教える」というのがなかなかイメージがつかなくて、苦労しました。ですが、これは避けて通れない道だと思います。「日常会話ができるようになりたい」と考えている生徒が多い以上、会話の需要は高いです。いつまでも文法のレッスンだけしているわけにはいきません。そして、生徒の英語をひたすら日本語に訳してあげたり、単語をつないで、連想ゲームのように相手の意図を想像するのはレッスンとは言えません。生徒から話を引き出す、文章として成立した文で話させることを意識しています。

今回は私が1年かけて、試行錯誤して行きついた「レベル別会話レッスンの進め方」をご紹介いたします。

そもそもの話

初心者には、最終目的が日常会話の習得だとしても、最低限度の文法を理解する必要性を、知ってもらう必要があります。「読み書きより日常会話ができるようになりたいんです」という気持ちはわかります。ただ、大人の学習者にはある程度文法を理解してもらう必要があります。
イタリア語話者がフランス語を学習する際には、文法、語彙ともに似ているので、「イタリア語の語尾がフランス語では、こういう語尾に置き換わるのね」と自分で想像して応用が利くそうです。日本語にはそうした応用が利くほど似た言語はありません。

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