JetWireClimberを作った件
ジェットワイヤークライマーを作るきっかけ。
MegaMegaEggsを製作してた時期の後半、いわゆる微調整が作業のメインになってしまったので、露骨に飽き始めた。一日一行しか書き換えないとかざらにあって、デバッグのネタ切れが発生しているがバグはあるかもしれないという一番気がとっちらかってる時期でもあった。
そんな気持ちを解消しようとすぐに作れるようなゲームを気晴らしに作ろうと思った。
登山ゲーを作ろう
まずこういったタイミングで作りやすいのは総じて鬼畜ゲーだったりする、そして今まで作ったことのないものとしてJumpKingなどに代表されるいわば登山ゲーだった。
登山ゲーなら、ゲームオーバーやライフの細かい調整が全く要らないのでシステム関係で考えることが少し減る。この少し減るがとても助かる。
そしてネタ帳を開き、引っ張られるだけのワイヤーアクションを主軸に作っていくことにした。
確かワイヤーアクションでブラブラぶら下がるの要らなくね?ってなって思いついた気がする。だいぶ前の話。
何故モグラなのか
ワイヤーで壁に引っ掛けてまっすぐの軌道で行ったり来たりする都合上必ず天井がいることに気づいた。
よくある登山ゲーのようにはるか上空を目指すのであれば、常に天井があるのはただの違和感でしかない、でも逆に地下なら常に天井があるのが当たり前と思い、洞窟から地上を目指す感じになった。
そのまま地下と言えばモグラでしょ。モグラが掘らずにボシュウと飛んだら面白いな、地下なら無茶苦茶なものが埋まっていても違和感ないな、と割とここら辺も地下という舞台設定に合わせた結果、スルスルと事柄や設定が決まっていった。
ワイヤーショットの仕様
登山ゲーというものは一手一手丁寧に操作しながら上に登っていって途中のワンミスで戻されてしまうのが通説。
ただこのゲームでは連続ジャンプが当たり前のように使える。
つまりは戻し作業の億劫さがある程度軽減される気がする、あと上手い人はどんどんショートカットすることができる。まぁ連続ジャンプすればするほどスピードが上がって壁にぶつかりやすくなってるから無茶をしようとすればするほど難易度は高い。
連続ジャンプするほどスピードが上がる仕様により、リスクを背負って先を急ぐか一旦安全地帯で停止して様子を見るか、これをとっさに決めなきゃいけない駆け引きが生まれた。
スピードアップが無かったUnityRoom版って薄味でちょっと深みが足りないと今となっては思う。スピードアップ以外の味付けもあったろうけど、登山ゲーとして一貫させるのであればこれでいいと思う。面クリア型ならステージギミックの厳しさでの味付けもありかもしれないけど、ステージクリアの正解が決まってしまうのが好きじゃない。
あと発売してしばらくしてから気づいたけど、これゼルダのフックショット連続で撃ってるだけのゲームだわ。
激デカヒットストップ
登山ゲーというものはミスした時に地味だなって昔から思ってた。ヌルっと落ちて終わり、ぶつかった時地味な音鳴らして終わり。って言う感じでものすごく地味、普通のアクションゲームならダメージを受けて破裂したりダイナミックなエフェクトが出てきたりして多少なり失敗アピールしている。
これだとなんか気持ちとリンクしてないなぁと、もっとデカデカと「あなたは失敗しました!」とアピールしたいと思ってこの激デカヒットストップが生まれた。
結果、他の登山ゲーと比べてミスったときが割と限定的でわかりやすいゲームなのでミスを誇張させて正解だったなと思う。
落下のエンタメ化
登山ゲーをミスったときの感覚ってドミノ倒しを立てている途中で倒してしまって今までの作業がパアになるあの感覚に近いと気づいていたので、ギリギリで落ちるか落ちないかって言うパターンがたまに見れるようなバランスにした。
その結果、坂道を転がる都合上。転がっている時間があまりにも長く、4分以上かかってしまう時もあった。このままだと転がる時間が長すぎて暇な時間を与えてしまう。
解消するために転がる時間が長い時は時間経過を2倍のスピードで流れるようにした。これで4分が半分以下で抑えられる。個人的な感覚では大規模な落下中はギリギリ落ちないでくれという感情より、早く結果を見せてくれという気持ちの方が強くなる気がした。
そしたらカメラ追尾のスピードが格段に上がり、落下していったらめちゃくちゃ画面酔いした。画面酔いにめっちゃ弱い自分だからこそ、どうしてもこういうとこはちゃんと修正した方が良いと警戒心が働く。
時間が倍速で動いている時はカメラを広角にしてキャラが画面外に行こうが比較的ゆっくり動くようにした。こうすることで全体像も見れることになるし、一挙両得な仕様になった。
そうしていくうちに完成
他にもいろいろ気を使った部分はあるけど、まぁ製作期間で言えば二か月ほど、継ぎ足しで使用しているテンプレート最大活用してるからこそこれくらいの時間で済んだのだと思う。
コントローラーでもマウスでもプレイできるようにしたが、友人によるとしっくりこなかったらしい、登山ゲーって鬼畜ゲージャンキーしか馴染まないイメージがあるから、やっぱ配信向けなんだろうなこのゲーム。
許可なくガンガン配信してほしいなって思う。せっかくならガチモード選択して8時間超えしてほしいなって思う。よろしくお願いします。
あとこれだけ書いてる時にも燃え尽き症候群は続いている。あ~このままお盆を迎えろというのか。
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