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35歳のおじさんがプロダンサーになるまで2nd season⑩〜ダンス成長編Ⅴ〜

26歳。

山陰でNo.1の結果を出し続けているメグちゃんに追いつくべく、私は練習やトレーニングを頑張っていた。
メグちゃんも膝のケガから早く復帰できるよう、リハビリを日々頑張っていた。

「ダンスを本気で頑張るライバル」という気持ちで、お互いに切磋琢磨していた。
メグちゃんが帰ってくるまでに、実力でもライバルと呼ばれるにふさわしいレベルになりたかった。

仕事以外の時間を全てダンスに捧げて、ダンス以外のことを考える時間は無かった。
ある意味、練習量・トレーニング量でいえば、人生で1番頑張っていた時期だと思う。


ここで、結論を書く。


努力は報われなかった。


メグちゃんが帰ってくるまでの間に、ダンスバトルで一切結果を出すことはできなかった。

そしてケガから復帰したメグちゃんは、やはりパワーアップを果たしていた。

ケガで踊れなかった時間を取り戻すように、いろいろなダンスバトルに挑戦し、以前にも増して活躍した。

一緒にバトルに挑戦しても、勝ち上がるメグちゃんと予選落ちで客席から応援する私という構図は、しばらく続いた。

この頃になると、落ち込みすぎて落ち込むことがなくなってきた。

いちいち落ち込む暇があったら練習していた。
いや、練習して「自分は成長しているんだ」と思い込まないと、とてもじゃないけどダンスを続けられなかった。


2人でダンスバトルに挑戦する時間が増えていき、自然な流れで私達は付き合い始めた。

ノッポ、27歳。
メグ、22歳。

そして、その翌年。
『OSN』に2人で挑戦することをきっかけに

『nacayoci(なかよし)』を結成した。


【未来の自分から一言】
この頃は、ダンスバトルに挑戦する回数が増えた分、負ける回数も増えて、サンドバッグみたいな気持ちだったね。
大丈夫。
全力で負け続けよう。
負け惜しみは言わず全力で悔しがろう。
それでいい。
その経験が、キミを芯から強くする。

☞《苦難の20代ラスト編Ⅰ》へ続く…



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