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個人的に感じている広報トレンド(2023年11月現在)

数年かけて、広報を中心に人事やマーケティングの気付きをさんざん言語にしてきたのでもう本当にネタがそんなにないのだが、この習慣が途切れるのが悔しいので小さくても気づきを書く。

最近の気付きというか、最近いろいろ見聞きして広報に関わるトレンドはこうなのかな、と思ったことをだいぶ雑にまとめてみることにする。
ちなみに今日、毎年恒例の某アンケートを整理していたのでそのあたりの気づきも含む。

※おことわり※

SNSやコミュニティ、私自身の周りの方の動きや社会の動きなどを鑑みた完全なる私見です。あくまで肌感覚なので、ひとつの見解としてご覧いただければ幸いです。
なお、私はPR会社やPR代理店にほとんどネットワークがないので、そのあたりもご容赦ください。


メディアリレーションの難しさは相変わらずなのでそこに興味も行っている・リソースを割いている一方で、オウンドメディアや自社公式SNSを使った「自社での発信に注力」している広報も増えている印象。

マーケティング(売り上げアップ)か採用での目的の広報やキャンペーンが増えていそう。広報を設置する流れがまた加速しているような気がしている。とくに中小企業において。
そう思うのも、ビジネスがみんな大変そう&労働人口減で採用が大変そうだから。
ちなみにそう思ったひとつが、先日のブラックフライデー。今年は本当によくブラックフライデーのことを聞いた気がするけど、ブラックフライデーって言わずにいたら、このなんとなく財布の緩い雰囲気の間に想起の対象外になって売れないとか全然あるのではないか。

オウンドメディア・自社での発信の話もそうだが、同じくらい興味をひいている気がするのが社内広報。
各社、業績向上・人材の離職防止観点で切実だからかなと予想している。

メディアリレーションは、すっかりこれまでのスタイルに戻った感じがしている。広報職の人も増えたし、多様化の時代で情報も商材も多いので、メディア掲載の難易度はさらに上がったのではないか。

広報においてはSDGsよりESGへ関心が移っているように見える。SDGsが定着したから? とも思ったが、上場企業は、人的資本の開示などに追われていただろうから、人材確保対応とかも含めてそのあたりからきているのかも。

最近広報の注力を増やしたケースも多いからなのか、「お金がかからず広められる」的に考えて予算はスモールなケースも多くありそう。
(どんな効果になるかわからないのにお金は突っ込めないと思うし理解はできる。ビジネスも大変なのだとしたらなおのこと、お金の捻出も大変なのではと予想)

「最近広報の注力を増やした」ように見えているのは、「自分たちのことを言っていく」ことを中心とした広報活動が多いなと思うから。
言うことはとっても大事だし、言わなくて知られなければないのと同じになる。とはいえ、ただ言っていくだけのことを「広報」と捉えているのではないかと感じるケースも多くある。

自社発信で無視ができないのは、先日施行されたステマ規制。各自の理解と対応が必要になってくるが、まだ認識の広がりにムラはありそう。

プラットフォーマーの方針変更、法令への対応なども。
GDPR対応、電気通信事業法改正対応など。内容を追いかけて所作を変えたくとも、各種仕様やデジタル技術・デジタルマーケティングツールの理解も必要になって大変なのでは。プラットフォーマーの方針変更といえば旧Twitterの表記やロゴの差し替え、またメルマガに対するGmailの規制に対応する事業者が大変という話も聞く(Gmailのはマーケティングに近いけど)
このあたりについて、マーケティングの文脈だと話をよく聞くが、広報の文脈だとあまり聞かない気がする。マーケティング側に対応してもらっているのか、もしくはキャッチアップしきれていないのか。

広報手法・マーケティング手法は様々あるが、それを最適に割り振っていく重要性がさらに増していそう。戦略を描けること。
これは広報だけでなくビジネス全体においてもそうなのだろうし、今に始まったことではないが、どんどん切実になってきていると思う。

広報とマーケティングと、採用はかなり溶け合ってきていると感じる。
ちなみにこれをとりまくのが「人事」。広報とマーケティング、広報と人事など2つの連動を語る局面も増えてきているように思う。


私が広報のトレンドや動きを全て把握しているわけではないので、なかなかこういう内容を網羅的に書くのも勇気がいるし避けてきた側面もあるのだが、私見ということで何卒ご容赦いただきたい。
また流れが変わったなと思ったら、「私見」という前提でまとめていければ。


#広報 #PR #PublicRelations #マーケティング #Marketing

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