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米雇用統計(失業率)について

■はじめに

2020年5月8日に米失業率が14.7%と発表され、
各メディアで報道されました。この失業率は2008年のリーマンショックを超え大恐慌直後の1940年代以来の値とのことです。
そのため、米雇用統計(失業率)とはなにか、
私たちにどのような関係があるかを簡単にまとめました。

■ざっくり解説

アメリカの雇用情勢を示す統計で、景気状況を探るうえで最も重要な指標のひとつ。
毎月第1金曜日にアメリカ労働省から発表される。

■アメリカの失業率と株価が関係する理由

理由は、米国のGDPの約7割が個人消費で成り立っているため。

個人が買い物をするためには、安定した収入が必要です。
そのため、アメリカでは失業率が高いと、株価に大きく影響します。

以下の図1が失業率と株価の関係性をグラフで表しております。

図1 米失業率とNYダウ

図1_NYダウと失業率の関係_出所_ブルームバーグ米国労働統計局

出所:Bloomberg米国労働統計局

■我々との関係性

上記の理由で、雇用が経済に影響を与えることがわかりました。
アメリカの経済と日本の経済は以下の図2からもわかるように密接に関係しています。

図2 NYダウと日経平均

図2_ダウと日経相関図

出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成

日本の経済が悪いと我々の給料も下がり、経済が良いときに比べ、贅沢ができないのは言わずもがなかと思います。

そのため、以下のような関係が言えると考えます。

「米雇用統計(失業率)=米株価=日株価=我々の生活」

米雇用統計は遠い国の話で一見関係ないように見えますが、
私たちの生活に密接に関わるため、各所で報道されいているのだと思います。

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