onni

こんばんは。「よはく」がある優しい世界が好きです。

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最近の記事

目を閉じ星になっても

大切な人が目を閉じ星になっても 朝の光は容赦なく平等に爽やかで お客さまとこの上ない笑顔で言葉を交わし 同僚と天真爛漫な明るさで冗談を言い合う 昨日と同じ世界が私を通り過ぎていく。 わたしのこの言葉にならないかなしみは 花弁が開きやがて落ちていくように わたしの心からゆっくりと剥がれ落ち 流れないわたしの涙の代わりに 固形の雨粒となって 沈んでいくのでしょう。 わたしの奥深くには わたしにさえ触れることのできない 仄暗くそれでいて何よりも純真な窪みが

    • 【日記】斜め上をいく愛情

      月曜から高熱で寝込んでいるわけなのですけれども、今日の午後中、おばあちゃんが階段の下から 「〇〇ちゃーん、大丈夫?おばあちゃん、もう行くけれど、お昼作ったからねー食べてねー」 私は、おばあちゃんという存在の有り難みを痛感しながら、カスカスな声で「はーい」と返事を絞り出した。 12:00をまわって目が覚めたので、台所にお昼ご飯とやらを見に行った。おうどん?お粥?味噌おにぎり?なんて、病人食いしん坊モードで。 そうしたら!! 手作りのカツ丼がきれいにお皿に盛られてたのですよ!

      • 世界とのつながり方

         「私はこんなことができます!」       「私の価値はこれこれです!」   「私はあなたやコミュニティに    こんなスキルを提供できます!」 声高にそんなことを主張しなくちゃ やっていけない世の中 自分の価値を広告のように掲げて、 自分という商品を売りに行く そうやって世界と繋がろうとする  でもね、本当にそうなのかな 私ができると思っていたこと 私が提供できると思っていた価値 私のなかでしずかにしずかに 崩れ去っていく  私はただ見詰めている 鎧

        • 本棚を育てる

          本棚を見られることって なんだか恥ずかしい。 自分のなかを覗かれているみたいで 心がむずむずしてくる。 でも、 人の本棚を見るのは好きなんだから 我ながら勝手なもんだ。 本棚からは、 ひととなりが そこはかとなく 漂ってくる。 そんな本棚をひっそりと 大切に大切に育てていこう。

        目を閉じ星になっても

          許せる人

          「許せる人」になれたらいいと思う。 それは、相手のためでもあり、きっと自分のためでもある。 許せないということは、ずっとおもい続けるということだ。 ずっとずっと考え続けて、ずっとずっと責め続けて すごくすごくエネルギーを使うことだと思う。 だから、「許せない」ということは、すごいことなんだ。 「許せなかった」時間分だけ、頑張ってきたってことなんだ。 そんな自分を許してあげたい。 そっと手放すことを、許すことを、許してあげて欲しい。

          許せる人

          春の雨

          ひと振りごとに 色増す緑 心かさねる 春の雨

          春の雨

          人間味

          ほんのちょっと ほんとは うんと 心が沈んでいる日。 いつもより ちょっとだけ 人間味が増している私なのです。

          人間味

          きえる 音に 心澄ます

          細いその先を そっと火に翳す 見詰める 見つめる みつめる やがて 揺れる ほのお は しずまっていき 終いには  すん っと 闇に 吸い込まれるように 溶けてゆくように  きえる 残り香が漂う 私は そっと 手を合わせる

          きえる 音に 心澄ます

          ねがい

          人には、誰しも「ねがい」がある。 と、私は思っている。 とても素朴で たいせつに大切に しまっておく ねがい。 合わないなって思った人に出会ったとき 理解できないなって行動に直面したとき 「この人の ねがい は何だろう?」 って考える。 そして、恐るおそる近づいてみる。 そっと、優しく歩み寄ってみる。 うまくいくときも、閉じられてしまうときもあるけどね、 その人の「ねがい」が垣間見えたとき、 わかり合えない人なんてものはいないのかなとも思う。 そんな

          ねがい

          余白の人

          「白いね」 っていわれた。 話せば話すほど、白い印象が増していくって。 印象が薄いってことかしら?当たり障りない人って思われているのかしら? ってちょっと困ってしまったときもあった。 でも、 今は、それでいいと思っている。 むしろ、それがいいと思っている。 重ねた白さになりたい。 色の三原色 ではなくて 光の三原色 まざっていくほどに、白く透明になっていく。 いろんな色を吸収するほどに、確かな白さを生み出していく。 大丈夫だよって何でもつつみこめる、そん

          余白の人

          私だけさんぽ

          携帯もPASMOも全部置いて、現金だけお気に入りのがま口に入れて、フラッと出かける。 それから、小さなノート一冊とペン一本 今日は、詩集もお供しよう。 ちょっぴり不安が頭をもたげるけれど、つぎに開放感が訪ねてくる。 からだの真ん中がスーってして、 不安と安心はおんなじものかもしれないな。 限りなく自分になって、限りなく自分ではなくなる。 個の深さと調和がいっしょになったとき、 豊かさみたいなものが 心に ほぅっ て灯るんだ。

          私だけさんぽ

          変わった人に会った。 その人なりの最強論がある人。 みんながみんな自分なりの最強論を持って、極めて、それから他の人の最強論も尊重しあったら、 この世に上も下もなくなって 妬みも嫉妬も必要なくなって みんながしあわせになるのかな? てなことを考えてしまった。

          変わった人に会った。 その人なりの最強論がある人。 みんながみんな自分なりの最強論を持って、極めて、それから他の人の最強論も尊重しあったら、 この世に上も下もなくなって 妬みも嫉妬も必要なくなって みんながしあわせになるのかな? てなことを考えてしまった。

          【日記】巡る季節のあわいに、分かち合うものは

          おばあちゃんに誘われて里山の桜を見に行った。 お昼ごはんを食べながら見上げた桜は、ちょうど散り際で なんだか眩しかった。     * * * セレサモスには、お赤飯がひとパックだけ残っていて、「来るのがちょっと遅かったね」っておばあちゃんが言った。 昼の12時半頃だった。 農家の1日は時間の巡りが早いのだ。 お赤飯 ひとパックと、 "手積みよもぎの手作り草餅"を ひとパック、 それから飛騨牧場のアイス ひとカップ。 お店を出ると、目の前

          【日記】巡る季節のあわいに、分かち合うものは