美しいひとでありたい
会った回数に関係なく「この人好きだ」と思う時がたまにあって、大体の場合そういう直感は外れない。ここ最近も「あー。好きだなあ」って勝手に思っている相手が何人かいる。
同性の場合は問題ないのだけど、それが異性の場合直球で「好きです!」と伝えるとややこしいことに成りかねないので、じりじり距離を詰めていこうとする。のだけれど、それでもやっぱり溢れる気持ちは抑えられず、直球ストレートを投げてしまう事が多々ある。そして戸惑わせてしまう。それがキッカケで、線を引かれてしまう時もある。うまく表現というか、加減ができないというか。
器用じゃなくてごめんなさい。
好きだなあと思う人たちの性格はバラバラだけど、ひとつだけ共通していることがある。それは、”美しいひと”であること。
容姿がとかではなくて、空気感。纏う空気が美しいの。
もちろん人間だから、多少の裏表があるなあと感じたり、打算的だなあ、とか、思ったりもする。でも、触れるとじんわり暖かかったり、キリリ!とひんやりしていたり、そういう空気感を纏っている。
側いると心が糸のようにふうわり解けていくあの感覚は、なんなんだろう。
もっとこのひとの事を知りたい、と思うし、隣にいたい、と思ってしまう。
大人気ないのはわかっているのだけど、誰かと仲良くしているのを見ると、ムッとしてしまう時もある。
これが俗に言う「人間的に好き」なのだろうか。であれば、対象が異性の場合、恋愛との線引きはどこなんだろう。出会ったタイミングなのかなあ。
あの空気がずーっと羨ましくて、わたしも纏いたいと願ってきたけれど、29歳になった今も、あの空気感を出す事はできない。付け焼き刃ではなく、もっともっと、きっと根本の問題。あとこれを言ってしまうと元も子もないのだけど、もしかしたら生まれ持ったものなのかもしれない。
ああ。いつかあんな素敵な大人になれるかな。
わたしも誰かの、柔らかな空気になれたらいい。
そんな話を、今日はしていました。
main photo by : @tsubasan1122
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