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パパママの「大丈夫!」と「大好き!」は、何故最強なのか

我が子が何かの問題や課題に向き合おうと頑張る時や、何かに挑戦しようとする時、それを乗り越えて前進できるように、何かしらのアプローチをする機会は、何度となく訪れます。

親は何年も先を生きているわけですから、経験値をもとに、あらゆる具体策で解決できそうな課題がみえている事と思います。

アドバイスとしての具体策も悪くはないのですが、その時は必ず受容ありきで、具体策に本人の素質を含む否定をしない事が重要だと考えています。

特に、よその子のできる具体例や、親自身が子供の頃にいとも簡単にできていたエピソードなどで比較を仄めかす具体策は、自己肯定感を下げてしまいます。

赤ちゃんの頃、初めて寝返りを打ちそうな時や、立ち上がろうとする時、出来栄なんてこだわらず、返答やレスポンスを気にもせず、頑張れ〜、いいぞいいぞ、さすが〜などと声をかけ、そして拍手喝采や賞賛のシャワーを注いでいた事と思います。

トマトなど初めて食べた食物に、予想外と言わんばかりにプルプルッっと驚く様子にも、可愛らしくて大笑い、そんな経験もあるでしょう。

赤ちゃんにとっても、イレギュラーだったであろう驚きや戸惑いらしきものも、全て愛おしい気持ちで見守り、その傍にいる事を幸せだと感じていたと思います。

どんな自分でも受け入れられている赤ちゃんのエネルギーが、とても強く最強に感じるのは、たくさんの愛を注がれているからではないでしょうか。

第一子の赤ちゃんも、ほったらかしだと泣かない子になったと、一丁前に、関心度の度合いにしっかり対応しているかのようなエピソードもよく耳にします。

自分ではまだ何も出来ないという視点では弱い赤ちゃんが、挑戦に対しては意欲的で最強なのは、生きる本能のみならず、親の関心のシャワーが後押ししているのです。

そして、やはり、ここが原点なのだと思います。

どんな姿でも、どんな出来栄えでも超応援であれば、そこに細かい具体策なんて存在しません。具体策を通して指示することも存在しません。具体策はあくまでも大人向けの対応策です。

こどもだからこそ、何度でも失敗できる特権があります。親の大丈夫!は、こどもにとっては嘘や偽物として存在せず、いつでも本物なのです。

そして、もし仮に失敗したとしても、どんなあなたでも大好き、があれば、最終的には必ず逞しく見事に前進していきます。

失敗しても受け入れられているという安心感は、存在そのものを肯定された経験として、不安や落胆する自分を許し、自分を好きでいていいという感覚として根底に染みついていきます。

困難に立ち向かえる自信と勇気に変えられる力となるのです。

早期解決を求めがちな時も、ひとまずは、細かい具体策よりヒントを与える事を意識してアプローチすると興味深いものです。親の想像以上に、頑張れる様子がみれたり、こども自らが生み出した具体策に驚かされる様子を見守る事ができます。

それを思いきり賞賛してあげれば、具体策の経験値を増やし、自信を増やしていきます。何故、失敗したのかを追求せずとも、自ら振り返り考えられるようになっていきます。

なぜなら、それが指示された材料ではない分、人のせいにする事は出来ないからです。

誰かのせいにしたり、誰かの落ち度をみつけて、誰かを下げることで自分の自己肯定感をあげるような問題点は、本人の人生の課題の中に存在しなくなります。

大丈夫、大好きが最強なのは、どんな自分でも応援され受容され愛されていた実感が、大人になってからの悩みと向き合う課題を減らし、どんな困難にに対しても乗り越えようとする力、生き抜く力になるからです。

自分を愛し、人を愛し信じれる力は、人生を豊かにします。

また、親側にとっても、こどもから、かけがえのない大切な一人として受け入れられ、信じる事をベースに関心を寄せるアプローチが、自身をも解放し、子育てを楽しむ余裕を生み出せるようにります。

幸せな体感が加速的に増えていくはずです。









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