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指導の入らない子への対処法で、最も大切なこと

生徒指導とは、子どもの問題行動に対して指導すること全般を指します。
こんなことをお困りではありませんか?

・子どもに指導が入らない。
・すぐに癇癪を起こす。
・喧嘩やトラブルが絶えない。
・精神的に不安定だ。

教師はこういった子どもたちに指導をすることがよーくあります。
そんなときに大切なことがあります。
ポイントを抑えて指導をすることで、子どもに指導が入るようになります。
そのポイントをお伝えします。

お忙しい中、見に来て頂いていると思うので、手短に。

問題を抱えている子の原因



問題を抱えている子の多くは、その原因の多くは2つに大別されます。

1.家庭環境


・両親との関係がうまくいっていない。
・そもそも親同士の仲が悪い。
・親の仕事がうまく行っていない。
・生活が不規則だ。
・親自身が偏った価値観で生活している。

2.本人自身の特質


 一番多いのは発達障害の子です。
・アスペルガー症候群(ASD(知的な遅れのない自閉症。))
・注意欠陥多動性障害(ADHD)
・学習障害(LD)

 もちろん、この2つだけではなく、ステレオタイプで固定観念で理解することは危険です。
 10人いたら10通りの原因があります。
 ただ、まず問題の原因がどこにあるのかを探る手がかりとして、家庭環境と特質から考えてみるといいのでは?ということです。
 
 これらの原因で問題行動を起こす子は、周囲の理解があったとしたなら子ども同士がフォローしあいながら暖かい学校生活をすることができますが、特に低学年はその子の環境や特質を理解することが難しく、トラブルになることがあります。

 また、子どもが生徒指導上の問題を起こす場合は原因が複合的で、これと特定できるケースはまれです。家庭内に問題がありつつ、本人の特質も合わさって問題行動として現れる、なんて場合がほとんどです。

指導のポイント 感情

問題行動を起こす子を指導するとき、教師は「問題行動そのもの」に注目しがちです。

「そんなこと、やっちゃだめでしょ!」
そりゃそうです。やっちゃだめだからやったんです。

良くない行動をしたら叱りますが、それだけでは当然指導は入りません。
良くない行動だからしたんです。

次に、教師は「問題行動をした理由」に注目しがちです。

教師が「どうしてこんなことをしたの?」と聞いたときに、その原因を子どもは「嫌なことをされたから」と言う場合が多いです。

・答えが間違ったことを友達に笑われた
・睨んできた
・死ねって言ってきた

これらのことは、たしかに問題行動を起こした直接的な原因となるものです。

例えば笑われたとして、笑った子を指導し、さらに問題行動を起こした子にその行動がいかによくないかを指導します。

この手順で、果たして納得感のある指導となるでしょうか?

その場は自分がやった行動がよくなかったと反省するかもしれませんが、納得感がない指導をするだけだと、次も同じような場面で同じ問題行動が起こります。

そんなとき、教師が上から目線で
「前も同じようなことがあって注意したよね。だめって言ったでしょう。どうしてまたやったの!?」と怒りがちです。

こうなると、怒られた子は
「先生はおれのこと、やっぱりわかってくれなかった。」となってしまうんです。そして指導がどんどん入らなくなる。

教師は、
・怒る
・強い口調で言う
・怖がらせる
こんな指導の仕方をして、問題行動を止めさせようとしますが、それでは行動がどんどんエスカレートしていくだけです。

もちろん、よくないことをしたときに一発目は強い口調で注意することはあるでしょうが、ずっとそれではやくざと変わらないです。
そうではなく、行動を止めさせた後はしっかり子どもの気持ちに届く指導をすべきです。

そこで大切なのが、子どもの「感情」です。
行動に注目するのではなく、感情に注目しましょう。

先生「笑われたからって、暴力はだめでしょ」
というのではなく、
先生「笑われて、悔しかったんだね」
と言うんです。

問題行動を起こすことは確かに悪いことですが、だからといってその時の感情や、その子そのものの人格まで悪い、という結論を出してはいけません。

悪い行動をしたけど、気持ちは辛かったんだ。

こう捉えることで、子どもは「先生はわかってくれるかも」と思ってくれます。
これは別に下手に出るのではなく、教師が理解しようという立場で接するということです。
子どもに忖度するとか、そういう次元の話ではなく、子どもに指導を入れたかったらまず子どもの土俵で話をしなければならない、という意味です。(ここを履き違えている教師が多い…><)

自分は加害者かもしれないが、その前に被害者でもある。
そう捉えてあげないと、救うことができません。
辛かった、と感情を周囲の人が理解することで、はじめて子ども自身が自分の行動が良くなかったと反省するスタートラインに立つことができるんです。

問題行動は「辛い」のサイン。

そのサインだと思って、
「どうしてこんなことをしたの!?」
ではなく、
「こんなことをするほど、なにか辛い思いをしたんだね。どうしたのかな。」
と言い換えましょう。


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