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インスタ姪っ子

ゴールデンウィークは皆さん、どう過ごされましたか?

僕は実家に帰省しました。

そこで姪っ子と久々に再会しました。

姪っ子はいま17才なんですけど、とにかくずっと、スマホ片手にパシャリパシャリと、写真を撮ってばかりいました。

レストランへいけば、料理をパシャリ。

神社へいけば、さい銭箱をパシャリ。

野良猫がいればパシャリ。

で、それをインスタにアップして、「『いいね!』が結構ついたなあ。よし!」とガッツポーズをとったり、「これは思てたより、つかんかったなあ。がくり」と、うなだれたりしてるんです。

俗にいう承認要求ってやつですね。

そんなものに振り回されるとは、我が姪っ子ながら、情けない限りです。

「自分の評価を他人に委ねてどうすんじゃ!バカモーン!」と、波平よろしく、カミナリを落としたくなりました。

実をいうと、僕も先々月からインスタをやっています。

主にイラストや漫画を投稿しています。

すでに20本以上アップしましたが、まだ「いいね!」がついたことは1度もありません。

ハッシュタグを山ほどつけているにもかかわらずです。

なぜだ?

一体どうなっているのか?

自分の作品は何の価値もないのか!?

頼む! 誰でもいいから、『いいね!』押してくれ!

そう天に願う毎日です。(振り回されとんのは、お前やないかい)

閑話休題。

さて、昨日、姪っ子たちは一足早く、家に帰っていったのですが、その後、とんでもない事件が起きました。

母がスマホを見ながら、「あら、アキちゃんが、あんたの写真をインスタにあげてるわよ」と、言ったのです。

「えー?ほんま?どれどれ?」と見てみると、なんと、僕が大口あけて寝ている写真がアップされていたのです。

なんちゅう、こっぱずかしい写真をあげとんじゃい!?

あのガキ、こづかいまであげたのに!

恩を仇で返すという言葉をはじめて体感した瞬間でした。

驚くべきことに、その写真に「いいね!」が38もついていました。

コメント欄には「鼻毛でてる(笑)」「鼻毛ボーン」などと、書き込まれていました。

自慢じゃありませんが、僕は職場では、ダンディなイメージで通しているのです。

同僚に見られたら、完全にイメージ崩壊です。

僕は姉に電話しました。

「おい! あの写真をソッコー削除するよう、アキに伝えろ!」と抗議しました。

しかし、姉は「ハハハハハ!」と大笑いして、電話を切りました。

あれから丸1日たちますが、いまだ、僕の間抜けな寝顔はアップされたままです。

どうやら、僕の遺憾の意は通じなかったようです。

かくなる上は法廷で争おう。

慰謝料として1億円、いや100億円は請求しよう。

そう誓った、ゴールデンウィーク最終日でした。

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